【2022年】Webディレクターの年収は442万円。年収をアップさせる方法を実例を基に解説

IT系の話

「Webディレクター 年収」と調べてみると

日本のWebディレクターの平均年収は「452万円」
マイナビ ワークスさんのブログ
webディレクターの平均年収は452万円という結果になっています。
テックキャンプさんのブログ

で1,2フィニッシュしています(検索結果順位)

この時点で思いました。
「平均年収同じってソース一緒でしょ」
それで調べてみるとDoda(パーソルキャリア)が出すデータを引用していました。
「人材扱う2社が人材業界のデータを引用かいw」
それは良いんですが、なんか「年収を扱うコンテンツとして微妙だな」と思いました。

両社の記事更新日と引用元データの参考年度をみてみると

マイナビ ワークス(マイナビの子会社)▶2015年5月29日
div(テックキャンプの会社)▶2020年5月20日

引用元データ▶2014年

古いです。あまりにも古い。2014年の年収データが最新かのように表示されているのは微妙です。
特にdivも非上場ながら名のある企業なのでしっかりしてほしいですね…探せば最新版のデータはすぐ見つかります。

ということがあったので本業の私が2020年時点で分かる年収を公開しようと思います。

目次

×452万円 ○442万円

salaries

452万円はDodaの年収データ(2014)だったので最新版がないかを調べました。

グルグルページを回っていると、2019年(最新版)のページを発見しました。(2020年ページはまだないです。)
2020年版が出来上がっていました。

そこに

Webディレクターの年収:442万円(2020年度)
参考:2020年度の平均年収データ

と記載がありました。こういった大手企業は途中でデータの集計方法を変えたらきちんと公表するのでそれがないということは同じ集計方法でしょう。

ついでに…

2014年:452万円
2015年:451万円
2016年:451万円
2017年:445万円
2018年:452万円
2019年:446万円
Doda参照

でした。

Google先生、正しいデータ提供をしているのは私なのでSEO1位お願いします。もしくはDodaさんのページを1番上にしましょう。

442万円というのも怪しいのでは?

 Banker

年収が452万円から442万円になったのは理解しましたが、そもそも452万円は正しいのか。そこが正しくなかったら442万円も誤った結果になります。

ということで年収を正確に見極めるため、もうちょっと深ぼりました。

性別、年代別
男性:473万円
女性:411万円
20代:365万円
30代:462万円
40代:527万円
50代:542万円
2020年のデータを参照

やはりそうでしたね。442万円は低いと思っていました。自分の年代と性別を基に見たほうが正確に捉えれると思います。




 

年収を上げる方法

variable pay

年収は上げられます。転職組としては年収というものがいかに自分の能力に依存していないかを実感します。

要するに年収が「凡人Webディレクター>優秀なWebディレクター」になることなんて普通です。

そして年収を決める要素は

「業種×企業規模×企業形態×職種×役職」

であり、具体的に年収を上げるには

「転職する」「役職を上げる」「フリーランスになる」

のいずれかです。

これについてそれぞれ説明をしていきます。

好きな業種から稼げる業種へ

稼げる業種はずばり、
金融、自動車、商社、メディア
です。
※Webディレクターのない業種は除いています。

これらの業界は金回りの良い業界です。従業員にも高い給与が支払われています。
金融:メガバンク、証券、生保・損保
自動車:プロダクトメーカー(TOYOTAなど)
商社:総合商社
メディア:放送、新聞、出版
※多くはグループ企業としてIT専門の会社を作っており、そこに在籍する形になる。
これらがそれぞれの詳細な業種です。

全ての業界で言えることは
・入社が難しい
です。能力が高いわけではなく、中の人が辞めないので椅子が空きません。新卒入社から入っている人がそのまま働くので中途枠というものがなかなか出てきません。そういった意味で入るのが難しいです。転職するなら長い期間で考えましょう。

フリーランスで働く場合や制作会社のWebディレクターとして仕事をする場合はこれらの業種を相手にするべきでしょう。逆に以下のような業種を相手にしている制作会社は危険です。

サービス(飲食、宿泊)

基本的にお金のない業種は金払いも悪いです。お金を払わない割に要求だけは高いパターンです。
フリーランスで働く際は「何でもお金になるものを受ける」という時期もありますが、そこを脱したら「業種選び」に注意してみると良いでしょう。

圧倒的に大手企業

中小企業、ベンチャー企業、大手企業が並んでいた際にどの会社を選びますか?

大手企業一択

です。これはWebディレクターだけの話ではありませんが、企業規模は大きければ大きいほうが良いです。
昨今、「大手企業も終わり」なんて言われていますが、中小企業やベンチャー企業なんて始まってすらいません。

もちろん、目的に応じた企業規模というのもあるので、一概には否定しませんが、個人的には何をするにも大手企業にいたほうが良いです。海外に行きたい、起業したい、スキルを身につけたい、ダイナミックに仕事がしたい、やりがいが欲しい…年収を上げたい。これらを叶えるのは大手企業です。

企業形態も大事

これは「事業会社or 制作会社」ということです。

長期的な年収:事業会社
短期的な年収:制作会社
で分かれます。個人的には基本的に給与が高い事業会社を推します。ただ、向き不向きがあるのも事実です。

とは言いつつも年収が良い事業会社向きのWebディレクターになるように自分をカスタマイズしていくほうが賢いと言えます。

 

制作会社から事業会社に行く人は見ますが、その逆は見かけません。これが答えだと思っています。

繰り返しになりますが事業会社のWebディレクターをオススメします。

 

職種を上げていく

IT業界の人ならよく分かると思いますが、上流が稼げて下流は稼げない。これは一般常識かと思います。Webディレクターはこの流れでは上流工程です。上流工程の途中から入り、下流工程まで管理するイメージですよね。

じゃあWebディレクターがこの流れにおいて稼ぐためにはどうするのか。
それはさらに上流工程に行くことです。
Webプロデューサー
PdM(プロダクトマネージャー)
といったWebディレクターの知識を有した人が行ける道です。ランクアップですね。

職種がランクアップすれば年収も上がります。ただ、職種をランクアップさせるのは簡単な話ではありません。今までの要素では1番手間のかかる要素です。ポジションを意識して仕事をすることは大事ですが、年単位の話であることをご留意下さい。

役職を上げる

イメージしやすいですよね。

主任から係長、係長から課長…など役職を上げることは年収に直結します。ただ、役職を上げるといっても簡単な話ではありません。

「○○課長マジだめだわ」
みたいな言葉を1度は聞いたことがあるように、役職ってのはノリです。まぁ要するに定性評価で決まっている部分が大きいです。後年齢。

 

本来は実力と見合った役職を与えるべきですが、終身雇用制度が根強い日本においてはそうではない企業の方が多いです。

Webディレクターとしてのスキルを上げていくよりも社内で評価される人が役職を上げていきます。
Webディレクターとしては優秀だけど、社内で良い顔が出来ない人にはオススメできないので実力で役職が貰える会社に転職したほうが良いでしょう。

逆にWebディレクターとしては普通だけど可愛がられるタイプにはオススメです。転職せずに今の企業でシャカリキになったほうがあなたのためだと思います。

転職する・役職を上げる・フリーランスになる

役職の話は先程したので飛ばします。

転職とフリーランスになる道ですが、どちらも年収は上がるでしょう。

しかし、オススメできるかは別の話です。

年収を上げる要素を全てシャッフルし直せる転職は非常に魅力的で有効的です。世の中には転職せずにもったいない思いをしている人ばかりなのでここは強くオススメします。

逆にフリーランスはオススメしません。仕事を辞めてすぐに受注出来る人はすぐに年収も上がるでしょう。しかし、フリーランスというのはやはり短期的な目線です。長期的に見た時に、今回のコロナなど不景気状態への対応も大変ですし、何よりも欲しい時だけ上手く受注出来る程甘くありません。
止めはしませんが、オススメはしません。

Webディレクターとして必要なスキル

IT

年収を上げるにも、仕事で活躍するにも、1番基礎となるのは自身のスキルです。

これないと始まりません。Webディレクターのスキルはめちゃめちゃ細分化出来ます。しかし、それを今回やるときりがないのでカットします。
今回は「年収を上げるために必要なWebディレクターのスキル」でお話します。要するに先程の話的には「良い業種に行く」「大手企業に行く」「事業会社に行く」「職種を上げる」「役職を上げる」の根本になる話です。

プロジェクトマネジメントスキル

プロジェクトマネジメントが出来るというのは社内外で重宝されます。進行管理、スケジュール管理、モチベーション管理、品質管理、ベンダー選定、リスク管理、ステークホルダー管理と各関係者の音頭を取り動けるスキルを身につけましょう。

ビジネススキル

Webディレクターからさらにステップアップしている人が身につけるスキルです。サービス設計が出来、ビジネスモデルを構築し、関係者にプレゼンをし承認を得られるような方です。ビジネススキル自体はまだまだ他にもありますが、まずは先程のことが出来れば社外でも充分活きるスキルになります。

SQLスキル

特に事業会社向けのスキルです。Webディレクターという仕事柄、サイトの分析能力やそれを基にした提案が必要です。

そんな時にデータを色々出さなければなりません。やったことのある人なら分かりますが、出したいデータは随時変わります。「あー、こう出さないと」「期間変えたいな」「このデータグルーピングしたいな」的な感じになります。
そんな時にいちいち開発会社にお願いしていたらキリがありません。

自分でSQL書いてデータを出す

これくらいはやれないと厳しいです。難しいSQLを書かなければならないわけではありません。基本構造の理解と軽く出せるくらいには勉強しましょう。

多面的な思考スキル

Webディレクターが向き合う仕事の答えは1つではありません。
・事業成長
・サイト成長
など仕事毎に目的が微妙にずれていたり、それに伴い目標も異なります。

「この案件を完遂させる」
っていう単純なものではありません。

そうなるとそれぞれの案件に対して様々なアプローチが必要です。
例えば、ACを増やす際に
・広告
・CMS導入
・SEO対策
・SNSの活用
など選択肢は様々です。また、経済状況や流行りや対象年齢の考え方などを理解した上でアプローチが必要です。

そのようにして、○○が良いという意見を出した際に「□□が良いんじゃないの」という場面は往々にしてあります。
そんな時でも、否定するのではなく「□□するなら△△も追加したほうが良いんじゃないですか」など+αで意見を乗っけられる考えも必要です。

そういった多面的に物事を考える能力は必須と言えます。

問題解決スキル

Webディレクターをしているとトラブルの連続です。また、様々な問題に直面します。

そんな時にどんな活躍ができるのか。
Webディレクターに言わずに直接開発会社に言ったほうが早いじゃん
なんて思われたら価値がありません。

状況を正確に取りまとめ、どういった対応をするのかを考え決めていきます。
また、どういった対応をすればより安全で早く終わるのか。などそれぞれの問題に対して適切な対応が求められます。

Webディレクターとしてどんな問題が起きても対応ができる能力もまた必要です。

 

結局、年収が上がる会社は?

色々と説明を差し上げましたが年収が上がる会社ってどこでしょうか。

私が調べた範囲ですが、以下の会社はWebディレクターの給与が高い傾向にあります。

楽天、ヤフー、リクルート系列、NTT系列、カカクコム、KDDI、ぐるなび、NRIネットコム、三菱UFJニコス、アイスタイル、ビックローブ、オムロン、ベネッセ

まだまだあると思っています。オススメがあれば教えてもらえますと幸いです。

まとめ

Webディレクターの年収は442万円
※男女、年齢で大きく異なる
上手く対策して年収を上げることは可能

 

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