令和時代、管理系Webディレクターには価値なし。攻めのWebディレクターになれ

IT系の話

Webディレクターという仕事をご存知でしょうか。実際に業務をしている人でもWebディレクターについて語るのが難しいほど、定まった定義がありません。

・Web制作において各メンバーの進行管理をする人
・発注者からのヒヤリングに特化しており、進行管理はあまりせず各メンバーに任せっきりの人
・自社サイトのAC,CVを追い求める人
などなどWeb関連で上流工程をしていたら何でもWebディレクターなんじゃないか?と思うくらい名乗れてしまいます。

しかし、このWebディレクターという仕事。少々危険な面も持ち合わせています。Web制作が盛んだったりWebサイトで収益を作るモデルが盛んな時はWebディレクターは重宝され、需要もありました。なので誰でもWebディレクターを名乗ろうとしました。

しかし、令和時代…。このWebディレクターの多くは淘汰されるでしょう。令和時代を生き残るWebディレクターこそ、新のWebディレクターです。

今日はそんな話をしていこうと思います。

目次

Webディレクターが淘汰される?

5 Reasons Smart People Get Fired

されますね。

これは妄想でもなく、馬の予想屋がする予想でもありません。自明で分かっていることとして
・ノンプログラミングがどんどん進んでいる
・Webサイトの発注は終わりかけている
・そもそもWebサイトを作ることには価値がなくなってきている
これらの事実があります。

要するに「Webディレクターとしての仕事が減ってきている」ということです。
事実、Dodaが公表しているWebディレクターの給与は下がっています。こちらでも詳しく解説しています。

【客観的結論】数字から紐解くWebディレクターの将来性
どうも!マイゴーです。 事業会社2社でWebディレクターをしております。 現在は15,000人規模の企業でWebディレクターをしています。 過去には4年間、駐在員をしておりました。 そんな私ですが本日はWebディレクターの将...

 

まず、Webサイトを作ればOKという考えは捨てましょう。あなたが受け持つWebサイトはワードプレスごときじゃ作れない複雑な仕様があったりするかもしれません。しかし、そんなことはどうでもいいんです。

受け継いだサイトなので、したくて複雑にしているわけではないと思いますが、そのまま運用しているのは別の話です。大体そういったWebディレクターは難しいサイトを管理していることに満足したり、日夜追われています。そして本当に大事なことに対して時間が使えていません。

本当に大事なことはWebサイトを用いてどうビジネスモデルを回していくのか。どう収益を作るのか。といったお金に関わる部分です。しかし、そこの話になると弱いです。

 

また、今までは自分のスキルもよく分からず、とりあえずそれっぽく管理をしていたWebディレクターの皆さん。今宵の景気状況とWeb業界の将来をかけ合わせると確実に淘汰されます。

自分のスキルも明確に分かっていない歳だけ取ったWebディレクターは見ていられません。確実に老害コースです。

そうならないよう、次に備えた令和型Webディレクターを目指しましょう。

令和型Webディレクター

Coaching

管理脳10%、ビジネス脳90%

これくらいの配分で動けるWebディレクターが令和型Webディレクターです。
私も長らくWebディレクターをやっているので分かるのですが、
・運用保守で管理だけしている
・新規プロジェクトと言いながら、決まった内容がありそれをWeb化していくだけ
・なんか各所に連絡をとって忙しそうに仕事している
いらっしゃいますよね…
こんな平成型Webディレクターには価値はありません。昔は会社で1番案件を捌く自分に酔いしれていた部分は認めます。ただ、今思えばゴミクソ野郎です。確かにあの頃の経験は今の自分を作っているので良かったことも多いですが、あれをずっとやっていてはいけませんね。

今の思考で考えれば、管理なんて要らなくね?くらいの気持ちです。優秀なプログラマー数人集めて、皆のエンゲージメントを高めて、環境さえ用意しておけば上手くいくと思っています。変にWebディレクターらしくしようとして管理に考えが行き過ぎても、プログラマーの方々のやる気を損ねるだけで逆に上手くいきません。

そうやって自由にやってもらえば良いんです。そっちの方が上手くいきます。なので管理に集中するWebディレクターは旧型です。

 

話は戻して、令和型Webディレクターはビジネス脳を鍛えた人です。Webのことも分かっており、政治経済、流行り廃り、各年代が持つ感覚、各種統計データなど世の中のことも理解しています。そういった知識と経験とWebをかけ合わせてビジネスモデルの部分から参画していきます。

出来上がったビジネスモデルに対して、どういったマーケティングが必要なのか。どういった形のWebサービスを提供するのか。オリジナル性の高いエッジの効いたプロダクトは何にするのか。ストーリは何か。など次のフェーズを考えられる人。

そして平成型Webディレクターは、それら決まった大枠を整理して決めたリリース日までに無事リリースさせていく…

なので前2つに対して取り組めるWebディレクターである必要があります。PdMなんて言葉もありますが、それもこの中の一部分です。マーケターはこの中に入りません。マーケターはマーケティングのことしか知らないエセITなので知識の幅が狭く、大したことはありません。恐らくこのフェーズで参画してもたいした成果は上げられません。

長々と記載しましたが令和型Webディレクターは
・IT(Web)を掛け合わせたビジネスモデルを作れる人
・戦略、戦術を考え周りに合意形成が取れる人
こんなところでしょうか。どちらかと言えば、Webディレクター上がりの事業戦略に近いですね。
ただ、Webディレクターは何でもかんでもWebディレクターと言えるので、アリとしましょう。

よくいる事業戦略は営業上がりの人が多いです。それに対してWebディレクター上がりの事業戦略は近いようで大きく異なります。よりITに対して優しいので先々を見越した設計能力や業界の流行り廃りに敏感です。流行りのツールのことやWebサービスに対する知識などはWebディレクター上がりの方が得意でしょう。

既存の事業戦略メンバーには描けない絵が描ければ充分価値のある人材と言えるでしょう。

どうすれば令和型Webディレクターになれるのか

How to become a people manager | Hudson

さて、そんな一見難しそうな実際に難しい令和型Webディレクターですが、どうすればその姿になれるのか。

まず、令和型Webディレクターは以下のスキルに秀でています。
・誰とでも上手く話が進められる(軋轢をうまない)
・知識が豊富であり、引き出し方が上手い
・ストーリーの構築が上手く、きちんと伝えられる
このようなスキルセットを持ち合わせています。

こういったスキルを得るためにはいくつかのステップが必要です。いきなり任されることなんてありません。今の業務で周りからの信頼を集め、確かな実績を作る必要があります。そして、より上流で仕事をしたい旨を上司に伝えてその時を待たなければなりません。

上司としては
・じゃあ、後釜はどうするのか
・彼だと○○が足りないんだよなぁ
・そもそもその枠が埋まってるんだよなぁ
など考えてはくれますが、すぐにどうこうならない問題が頭に浮かびます。

あなたに出来ることは
・何が足りないのかを上司と認識合わせする
・増員を打診する
・サポートで良いので入れないか調整をお願いする
などが現実的でしょう。

そして、以下をしていることが超重要です。
・自主勉強、社外交流
これをしているか否かはめちゃくちゃ差が出ます。社内だけでしか学びのない人は、どこまで言っても知識量で差がつけられません。多少の差はあれど、生まれるアイデアや施策は社内の誰かが1度は思いついていることです。

自身で知識習得をすることで令和型Webディレクターへの道を進めましょう。

まとめ

・今の仕事で成果を出す
・上司と状況をすり合わせる
・会社とは別に知識習得を図る
これを意識すれば令和型Webディレクターへの道が開けます!

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