【やりがい】定義と経験から紐解くWebディレクターのやりがい

IT系の話
始めまして。Webディレクターのマイゴーです。
事業会社でWebディレクターを2社経験しており、
現在は15,000人規模の企業で皆さんお馴染みのサイトのWebディレクターをしています。
Webディレクターという仕事をより多くの方に知ってもらいディレクター業を活発にしていければと思っています。
本日のテーマは「やりがい」。やりがいなんて聞くと「やりがい搾取か?」など言われてしまいますが搾取されていると思うかは自分の気持ち次第なのでそこはお任せします。私からはWebディレクターのやりがいに絞ってその内容を解説していこうと思います。

目次

やりがいとは?

何事も定義から調べていきましょう。辞書で引っ張ってきました。

事に当たる際の充足感や手応え、張り合い。過去に行った事について評価する場合は「やり甲斐があった」の他に「やった甲斐があった」とも表現する。

やりがいとは、物事に対する充足感・手応え・張り合いを意味します。

この2つからやりがいの意味は何となく分かりますでしょうか。具体例を出すと以下のようになります。

あなたは受験生です。そして学力は東大に受かるかどうかと言われるレベルでした。受験では東大と慶応を受験しました。慶応は予想通り簡単なものでした。東大は受けた感触では受かるかどうか分かりませんでした。結果、両校受かっていました。

こんな時、東大に受かったあなたはやりがいを感じるでしょう。しかし慶応に受かった気持ちにやりがいはなかったと思います。

このように自分が力を出した上で丁度良いレベル感である必要があります。そしてあなたなりに努力している過程が必要です。努力せずに同じ状態をたどった場合、やりがいは感じないでしょう。

仕事におけるやりがいとは

では、仕事におけるやりがいとは何でしょうか。

・出来るか出来ないかギリギリの業務を任されている

これに尽きると思います。

片手間で出来てしまう業務、難しすぎて手のつけようのない業務は想像してみるとやりがいは感じないです。
新人の頃であれば先輩から「これをお願い」と言われた業務に対して「何とか時間内に終わらせることが出来た」という経験。
2,3年経った新人は少し大きいプロジェクトを任され、それを完遂できたという経験。
これらはやりがいのある仕事と言えるでしょう。

ただ、私は思いました。

やりがいには目的がある

なぜなら、先程の受験勉強で言えば「良い会社に入るための布石」「親、友人から認められたい」「高度な学問を学びたい」などそれぞれが異なった目的をもっています。

仕事においても目的は存在します。「会社の人に認められたい」「年収を上げたい」「家族を笑顔にしたい」などなど大人になっている分、人生十色です。なので目的も細分化されています。

ただ、バラバラしていると分かりづらいので纏めました。

自分のための目的
相手のための目的

これに尽きると思います。
自分のため:年収、サービスを向上させた満足感、仲間と楽しく仕事が出来ているなど
相手のため:認められる、感謝される、評価を受けるなど
全ての目的はどちらかに分けられると思います。

再度、私は思いました。

目的を「相手のため」に定め、仕事における「やりがい」を実現できているときは危険

自分の経験を思い出した時、目的を「相手のため」にしていた時はありました。正直にあったと思います。
先輩に認められたい。会社から認められたい。昇進したい。
このように思いながら仕事をしていた時期がありました。しかし、この時の自分は人間的に成熟していない浅い人間だったと思います。また、物事の目線が人になっておりサービスに向き合えていなかった気がします。

これらがなぜ危険なのか。それは
・メンタルが安定しない
・やりがい搾取が起きる
・パフォーマンスの質が落ちていく
が起きるからです。

承認をもらいたい相手の気持ちに依存してしまうため、
・相手の気持ちに一喜一憂
・辛い仕事、拘束時間の長い仕事でもサービス残業でカバー(健康の悪化、お金の問題)
・次第に満足させる相手が変わっていく(スキルの低下)
ことになります。
私はこういった背景から目的を「相手のため」とするようなやりがいはオススメ出来ません。

Webディレクターとしては以下のようなやりがいがあります。

クライアントから感謝された時

クライアントがサイトを見て喜んでいた
評判の良いサイトだとクライアントから聞いた
これも近しい表現です。

これは制作会社のWebディレクターにあるあるなパターンではないでしょうか。制作案件を終え、取引先より感謝の言葉をもらう場面です。これ自体は微笑ましい光景かもしれませんが、目的は「相手のため」になっており、分かりやすい言葉に変えると承認欲求になっています。

私も承認欲求が0ではありません。しかし利害関係のない相手に限ります。お金が絡む場面や仕事では承認欲求を感じないようになりました。仕事で承認欲求を持つことが危険であり、それでは良いサービスが生まれないと実感したからです。

先輩社員、上司から良い言葉をもらった時

こちらも同様です。良いサービスを提供した時、副次的に上司等からそういった言葉があるかもしれません。ただ、そこはおまけです。褒めてもらうような言葉をもらうことが脳裏にチラついてしまうような状態だと仕事の細部でユーザー目線でなくなります。良い顔をしようとしてしまいます。

目的を「自分のため」に定めて仕事における「やりがい」を実現できているときが最強人間

私が仕事で良いパフォーマンス、楽しく仕事をしていた時は目的を「自分のため」にしていたように思えます。
「根本は自分が満足出来れば良いでしょ」といった気持ちがありました。
これだけを聞くと自己中に捉えられがちですが具体的には

・良いサービスを提供したい
・一緒に働くメンバーに楽しく働いて欲しい
・このサイト(私が運営していたサイト)を支えるのは俺しかいない…

のように相手の気持ちがどうこうではなく、自分が「●●したい」というのがベースになっていました。

Webディレクターが持てると良い「やりがい」

ここまで整理した上で(自論だと)「やりがい」を何に置くかでパフォーマンスも大きく変わりますし、メンタルなどの健康状態が変わると分かりました。

では、具体的にどういったことを「やりがい」に置くと良いのでしょうか。
これは自分の経験や尊敬する先輩を元に作成してみることにします。

頑張るメンバーの成長が自分の喜び
私の先輩は迷いなく自分にこの気持ちでいてくれたおかげで私は良い成長をすることが出来ました。
本人も最年少で出世をし、転職後も社歴と年齢をものともせず出世し年齢に対して+300万円程もらう位置で仕事をされています。
私としても成長を促してくれた感謝もあり、やりがいをメンバーの成長として働いています。
事業を成長させるのが面白い
事業会社のWebディレクターは受け持つサイトがあります。そのサイトの成長が自分の喜びや面白さとして捉える考えです。
新卒1年目からこういった考えを持つのは難しいです。ただ、何年か経つと裁量権が大きくなりサイトを任されるポジションになります。そうなってくるとこの面白さが出てくるタイミングがあります。
色々な人と関わり、知的好奇心を満たしたい
Webディレクターは必然的に多くの人と関わる仕事です。それを心から楽しめるタイプです。
意味もなく人と関わったり、しょうがないから関わる気持ちだと仕事は楽しめません。
色々な人と関わることでその人の知識を共有してもらい知識欲を高めることをやりがいにしている人は円滑なコミュニケーションが出来ます。結果的に良い成果を出す人が多いです。
社会に貢献したい
Webディレクターは流行りのWebを扱う仕事なので上手くいけば影響力の大きい仕事になります。
事業会社のWebディレクターであれば媒体の力によっては既に大きい影響力を持っています。
その影響力をより広く発揮したい。それにより多くのユーザーがより生活しやすい世界観を目指している。
その辺りをやりがいに置いている方は常に前向きで本質的に良いサービスを考えれるタイプが多いです。

まとめ

私自身、やりがいについて深く考えたことはありませんでしたが、整理してみると面白いものでした。
「良いやりがい」なんて結論を出しましが、どんなやりがいを持っていても良いと思います。
時間とともに変わるものですし、やりがいの目的を常に考えつつアップデートしていけばいいと思います。
やりがいを持って楽しみながら仕事をしてもらえればと思います。
でわ!!!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました