スキルを追い求めても高年収になるわけではない。スキルと年収を比例させるには

国内就職・転職系

昨今の若者や全体的な流行りは価値のあるスキルを持つことです。プログラミングのスキルもその1つであり、市場価値の高いスキルを身につけることで高年収、長い目で見た時に安泰できる年収を手に入れることができるというものです。

しかしながら、市場価値の高いスキルを手に入れたところで高年収になるわけではありません。
・私の今いる大手企業にいる周りの人たち
・今よりも企業規模がだいぶ小さい企業にいた時の周りの人たち
を比べた時に、前者のほうが年収が高いですがスキルはありません。スキルどころか賢さ的にも前者のほうが低いです。しかしながら年収は高いんです。これは私の見てきた範囲で起きているわけではなく、わりかしよくあることです。そういった事実があるわけですが、世の中の人達はスキルファーストで考えて高年収があると思っています。

安定した年収、高年収を狙うに当たりスキルというのは要素の1つではありますが、優先度で言えばそんなに高い位置にはありません。ここぞというところで上に上がるところや周りの信頼を集めていくためにスキルが必要になってくる場面はありますが、何でもかんでもスキルってわけではありません。何となくそんな感じは分かっていると思いますが、改めてそのことについて解説します。その当たりがきちんと理解できていれば、持っているスキルに対して相応以上の年収を手に入れる可能性がぐっと上がってきます。

目次

事業を持っていない限り、年収は決められる立場である

自分の事業を持っていて、それを売るなりしない限りはお金は誰かから受け取るしかありません。お金を渡す側に「○○できるから✕✕万円もらう価値がある!」といったところで、お金を渡す側がその価値を感じない限りは、自分の価値を履き違えている勘違い者です。「それは、その人が価値を理解していない!」と言うならば、その価値を利用して自分で事業を作って、✕✕万円を稼げばいいだけの話です。それができないのであれば、やはりその✕✕万円に相応しい価値がなかったというだけです。

そのため、自分で事業を作れない限りは年収は決められる立場になります。与える側と与えられる側になるわけですが、これには絶対的な上下関係があります。与える側が蛇口を閉めれば与えられる側は苦しくなります。そのため、与えられる側は与える側が喜ぶこと、価値を感じることを提供していかなければなりません。その答えが「スキル」と言われてもピンときません。手段でしかないスキルをアピールされても蛇口は動きません。

色々話しましたが、お金をもらう立場で進む以上は年収を決められる側であり、どんなに主張したところで何の意味もなしません。むしろ、人が感情の生き物である限りは主張がうざったく感じます。そんな抗議活動に近い主張をし続けるよりも相手を納得させられるようなコトに努めなければなりません。

年収を決めるのは上司

年収を決める要素は様々ですが、
・昇進によるベース給料が上がる
・ボーナスによるショットの給料が上がる
のかけ合わせで決まってきます。これを決めるのは上司です。そのため、お金を与えるのは会社ですが、実質の権利は上司が持っていることになります。厳密には上司▶さらに上の上司…と続いていってバランスを取っていくわけですが、直属の上司の評価が最も重要です。10段階で9であれば着地点は8,9あたりですし、4であれば2,3,4あたりになります。最初の評価が最後まで参考になってきます。

私は色々なシーンを見てきました。
・スキルやポテンシャルはありそうだが、いつまで経っても昇進しない人
・元気だけが取り柄といっても過言ではない人が、遅くはないタイミングで昇進している
・結果を残しているのに、そこまでの役職ではない人
といったように、スキルが昇進やボーナスに比例しない場面は何度も見てきました。私もその体験をしています。これは上司が蛇口を広げようと思わなかったためであり、その多くは感情によるものだと思っています。よく言う、「飲み会に行くやつが出世する」のようなことです。上司にとっての良いやつ(都合の良いやつ)が昇進している現象です。これが善か悪かは別の話であり、事実としてそういったことが起きているということです。これを受け入れようとしない人ほど「なんであの人があれだけもらって、俺はこれだけしか貰えないんだ」という結論になりがちです。

上司のタイプに合わせるのが年収を上げる1番の近道

「要するに上司にゴマすればいいのか」という話に進んでいますが、決してそれが全てだとは思っていません。上司のタイプに合わせることが大事になってきます。ゴマをすわれても動じない人ってのは珍しくありません。そんな人にゴマをするようなことをしても逆効果です。

私はゴマすりを好む人とそうでない人の両方を同じくらい体験してきましたが、一定の傾向があると感じています。
【利他主義の人】
努力する過程やマインドを好む。ある程度は本人の考えとやり方を尊重し、結果がでれば尚良し。スキル重視の人はこっちの方が良い結果になりやすい。
【利己主義の人】
何よりも結果を好む。しかし、自分のやり方を重視する傾向や相手を型にハメて動かすことが好き。スキル重視の人の多くは利己主義のやり方とは合わないことが多い。
ということです。ご存知の通り、世の中に利他主義の人がどれだけいるかという話です。恐らく2割を切っていると思います。だからこそ、8割の利己主義が自分の思う通りに動いてくれるゴマすりする部下を好んでしまい、そういった話が一般化してしまいます。

では、利他主義と利己主義の見分け方ですが、
利己主義は言葉の通り、何よりも自分ファーストです。会社の中で言えば、
・中小やしょうもないベンチャーの社長(お金大好き系)
・何かと守りに入っている人(今の役職を守りたい系)
・むっつり(完全な主観)
に多い傾向がります。上司を選ぶことはなかなかできないため、分かったところで避けることは難しいですが、分かった上でどう立ち回るかの判断をすることはできます。

個人的にはスキル重視で生きてきたため、自分を上げないような上司の元で働いているのは苦痛でしかありませんでした。
・そういうのいいから、こうやって
・それはやんなくていいんじゃない
・何かと揚げ足をとられる
・他の人よりも強く言われる
といった感じで、やることなすこと否定される上に感情的に苦しめられることも多かったです。もちろん、精神的に良くなかったですし成長もありませんでした。だからこそ、合わない上司とは会わないような立ち回りが大事だと思っています。

スキル重視で戦うならベンチャーや外資系

色々述べましたが、
・「スキルがある!」といくら言おうが、年収を決めるのは上司
・上司のタイプに合わせて立ち回るのが年収を上げる近道
・スキル主義の私にとっては、スキルを重視しない系の上司の元は避けていく
という結論でした。それに伴い、スキルや結果、裁量権をもってやらせてもらえる上司を探す旅ですが、最もシンプルな答えは外資系です。外資系もウェットな人間関係がありますが、結果を出す人物を蔑ろにするほど馬鹿ではありません。もしくはベンチャー企業という選択肢です。しかしながら、ベンチャー企業の選び方は気をつけていただきたいです。
・労働集約型のベンチャー企業
・自社商品のないベンチャー企業
というのはなんちゃってベンチャー企業です。お金大好きで社員を駒としか思っていない企業なので、絶対に行くべきではありません。そういった企業を除きながら、ベンチャー企業を探してみることをオススメします。

私は大手企業にいますが、やはり最初は合わない上司でスキルよりもヨイショしたり、上司の言う通りに動くことが正義でした。今はなんとかスキルに重きをおいてくれる上司になりました。大手企業は何かといいと思いますが、スキルで見てくれないことが往々にしてあることは理解しておくと良いです。

 

 

 

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