求人票で嘘をつくブラック企業を見分ける方法。危ない求人を避けて、優良求人を探そう

国内就職・転職系
Dream job concept. Job search and employment. Magnified glass with job classified ads in newspaper, 3d illustration

コロナが起きて、日本経済へのダメージが本格的に出始めたのが2020年4〜5月頃です。
この頃から各企業はビジネスをいつもどおり動かせなくなり、売上利益も下がりました。
そうなると、人員削減も起きますし、人員増加も起きません。

そういった時期から経済は徐々に戻り始め、各社は採用活動を開始し始めました。
しかしながら、溢れかえる求人が全て優良求人なんてことはありえません。
・働いてみたら、休めない。
・残業代がでない。
・思っていた仕事と違う。
などなど、求人票と実態が激しく乖離していることはザラにあります。
「キツイです。薄給です。クサイです。そんな仕事です」という求人を自ら選んで、その通りというのであれば、文句をいうのは筋違いですが、
「◯◯です」と書かれた求人なのに「□□でした」というのは腹ただしいものです。
さらに、そんな求人を出す企業というのは十中八九ブラック企業です。働き続けても良いことはありません。

こちらは人生に何度もない大事な転職をしているのに、半ば騙されて人生の設計を大きく崩されているわけです。相手を恨めばキリがないですが、私が思うに騙されないように上手く立ち回るしかないと思っています。
そう思われる方にタメになるような情報をお届けできればと思います。

目次

常に求人を出している(複数の転職サイトに掲載がある)

よくある話ですが、常に求人を出している企業は怪しく見ています。
ただ、転職する際はいっときのことなので、常に求人を出しているかなんてわかりませんよね。もし、1ヶ月を超えて転職活動をじっくりするのであれば、「ずっと出ているな」と見極められるかも知れませんが、短期決戦で転職活動をするなら別です。

見極める方法としては「複数の転職サイトに掲載されている」ということです。
基本的に転職サイトに求人を掲載するのにはお金がかかります。
※転職エージェントが掲載する求人は除く
そのため、企業側の心理としては「良い転職サイトを使ってコスパよく採用したい」となります。ただ、それを無視して「Aサイト、Bサイト、Cサイトに掲載するぞ」というのはどういうことでしょうか。これは、「複数サイトで掲載するお金<採用して働かせて得られる利益」となるわけです。もっと噛み砕くと、労働集約型のビジネスモデルになっていることが多いです。さらに言えば、「兵隊アリとして馬車馬に働ける人材が欲しい」ということです。人を育てる気なんてのはさらさらなく、キツイ手順書通りにガンガン動ける人材が欲しいだけです。そんなところで働いても心身共に疲弊するだけです。全く意味がありません。

あくまで個人的な想いですが、複数の転職サイトで求人を掲載している企業は怪しい目でみても良いかもしれません。ただ、資本力がありシンプルに採用にお金をかけている場合もあるので一概にいえないのも事実です。

口コミ評価が悪い

口コミは絶対に見たほうが良いです。
Vorkersが1番オススメです。口コミ数や質的にも安定していると思います。

口コミサイトを見れば、実際に働いている/いた人の意見が生にかかれています。
忖度なしに書いている人が多いので、結構参考になります。しかしながら、気をつけていただきたいのは
・基本的に悪めで書かれていることが多い
・結局部署や課によって文化が違うので、一概には言えない
・企業レベルが低いと口コミがない
ということです。もし、しっかりとリサーチするなら「同じ職種の情報」にしましょう。
「営業職なのに経理職の口コミを見る」というのを止めましょうということです。
その前提で、注意してみておきたいのは
・年収
・休み
・職場環境
です。これらは働く上で重要な情報になります。「思ったものと違った」とならないようにこれらの情報は注意してみておきましょう。

求人票の内容が薄い/適当①

求人票というのは求職者に向けたメッセージです。
・内容が数行で書かれており、必須要件や福利厚生などの情報がざっくり書かれている
・内容が何十行も書かれており、事細かに要件や年収などが書かれている
となれば、後者の方が信用に値するというのは明白です。
企業としても、本気で採りたいというのが分かります。

こういったことが起きがちなのは、転職サイトではなく、転職エージェントが掲載する求人です。転職サイトはお金を払って掲載しているので、適当な求人を作るなんてことは殆どありません。転職サイトを運営する企業の営業も「お金を払ってくれているからには成功させなければ」という心理があるので、適当な掲載はさせません。

しかしながら、転職エージェントが掲載する求人票は適当なことが多いです。
なぜなら、求人票を掲載するのにお金がかかっていないからです。転職エージェントは転職が成功した時に採用企業からお金を貰うので、求人を掲載するのに対してお金はもらいません。これは求人を掲載するのにお金を貰う転職サイトとはビジネスモデルが異なります。

なので、転職エージェントが掲載する求人票は雑なことが多いです。
「ざっくりと絞った情報だけ掲載しておけばいい。それよりも、ガンガン求人をとってこい。ガンガン面接してどこかの企業に送り込め」という行動になっているからです。要するに「とにかくお金が欲しい!求職者はどっかに放り込め」となっています。
しっかりした転職エージェントの求人票であれば、
「求職者にしっかり理解してもらえるように、しっかりとした求人票にしよう。そうすれば、応募してくる求職者の質も高くなるし、そういう人を企業に紹介すれば喜ばれる。得られる利益も大きい」という行動心理になっています。要するに「質を追うことで薄利多売ではなく、厚利少売にしよう」となっています。ほんとうの意味で求職者も採用企業も転職者もWinになっているのはこのパターンのみです。

求人票の内容が薄い/適当②

必ずしも転職サイトの情報がしっかりしているわけではありません。
転職サイトにはいくつかのプランがあり
・沢山お金を払えば、沢山情報を載せられます
・並のお金であれば、並の情報が載せられます
といった感じで、転職サイトの会社に支払うお金で掲載情報の厚みが異なります。
これは、「少ないお金で良い人材を釣り上げようとする企業がある」ということです。
そんな企業ってどうでしょうか。少なくとも、「儲けまくっており、従業員にも還元されている」「信用できる良い企業だ」とは思いませんよね。どちらかと言えば「安く雇って安い給与で沢山働かせたい」という企業の方が多いのではないでしょうか。人材に投資しないダメな企業の典型例です。なので、転職サイトを見る際に他の求人よりも掲載情報が少ない求人は怪しめでみています。

もう一点は、押し売り営業によって掲載しているパターンです。
「良い人がいたら…」なんて気持ちで、営業にきた人に半ば押し売りのような感じで頼んでいるパターンです。こんなパターンで掲載していると
・営業と採用企業のコミュニケーションロスにより、要件が共有できていない
・採用企業がそこまで乗り気じゃないので、しっかりと要件を伝えていない
などにより、求人票が薄くなっているケースです。こんな感じで採用活動をしている企業に行っても良いことなんてありません。

職業安定法を守っていない

あくまで主観ですが、名も知れない転職サイトや転職エージェントサイトで掲載されている求人票というのは信用に値しません。なぜなら、
・大手転職サイトのように、掲載企業のチェックをしていない事が多い(反社等が紛れ込むこともあり)
・法律を守っていない
ということがあるからです。

特に法律を余裕で違反していることが多いです。
求人票を掲載する際は以下の情報が必須です。

1.労働者の業務内容
2.労働契約の期間
3.就業する場所
4.始業及び終業の時刻、所定労働時間を超える労働の有無、休憩時間と休日
5.賃金(賞与などについては別途規定あり)
6.健康保険、厚生年金、労働者災害補償保険及び雇用保険の適用有無など
また、以下の情報は定めていはいけません。
・性別を限定するような表現
・年齢を限定するような表現(一部、例外あり)
・最低賃金以下の給与
特に転職エージェントが掲載する求人は掲載すべき4,6を記載していないことが非常に多いです。そんな求人票を出す企業はどうでしょうか。マズい情報を隠していると思うのが自然ではないでしょうか。こんな事が起きるのは、転職エージェントが「こんなん、そのまま書いても応募してくる人がいないから、この部分は削ろう」としているからです。そして、職業安定法も知らない素人がやっているので、削ったことに違反の意識がないことがほとんどです。
個人的には大手転職サイト以外の応募は控えています。

あまりにも都合の良い文言が並べられている

「アットホームな職場です」
「若手が活躍しています」
こんな文言が危険だというのは周知の事実です。なので、採用企業もあの手この手でやり方を変えています。
「◯月から就労可能!」
「◯◯万円稼ぐ社員もいます」
「年収1000万の社員が多数」
「反響営業(問い合わせを受けて営業すること)」
「残業ほぼ無し」
などなど、「これって良いやん」って思える内容は何かしらの裏があると思っています。
なぜなら大手企業の採用ほど、かなりシンプルだからです。ネームバリューもありますが、下手にきらびやかなことは書いたりせず、淡々と業務が書かれています。また、PR写真もしっかりめの人がシンプルに写っているだけで、肩を組んだり、ラーメン屋の店長みたいな腕組だったり、若くてきれいな子が笑っている社員は使いません。
そういった事実があるからこそ、あの手この手で良いように書いている求人は怪しく見えてしまいます。

休日数や給与をやけにアピールしている

今までの内容にも被っている部分がありますが、強調したいので改めて。
休日数と給与をアピールする求人は基本的に信用していません。
もし、確かな情報を見たいのであれば、「口コミサイト」が1番です。
求人票だと「残業代込みで書かれている」「そもそも誤魔化している」などであの手この手で誤魔化している事が多いので、しっかりと見極めるのが難しいです。

年間休日(休み)を重視するなら大手企業しかない理由。完全週休2日制と年間休日120日以上を手に入れよう
皆さんの会社では年間何日の休みが設けられていますか。 そして今の休日数についてどう考えられていますか。 よく、年間休日120日と言われますが、それよりも少ないと不満ですよね。逆にそれよりも多いと満足感があるものです。 私の場合...

こちらにもまとめましたが、大手企業の方が圧倒的に休みが多く、中小等は100日も休みがないということです。
なのに、中小企業の求人票にも年間休日120日など書かれています。
・労働契約書では年間休日100日くらいになっている
・休日出勤があり、代休が取れない空気(代休は月内取得が原則)
等で誤魔化しているというわけです。

そういう事実があるにも関わらず、
・年間休日125日!!
・月給35万円〜
など書かれている求人票はあまり信用できません。

まとめ

転職サイトや転職エージェントが掲載している求人票というのは、便利なものですが、その分漬け込んで特をしようとする方もいるのでご注意を。

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