【パターン別】大手企業とベンチャーどちらを選ぶべきか。実は答えがでている【IT界隈】

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大企業とベンチャー企業
就活生が1度は考える永遠の話題です。
「個の時代だからベンチャー企業でしょ」
「いやいややっぱり大企業でしょ」
「大企業の時代は終わりじゃん。だってトヨタが終身雇用無理ですって言ってんだよ」
「あれは怠惰な社員なだけ。今どきそんな危機感なく仕事しないって」
など繰り返しても無駄な討論が繰り広げられます。なぜこんな事が起きるのか。
・目的が決まっていない
・社会を知らない
からだと思っています。

学生だから仕方ないんです。社会のことを語ることなんて出来ないのが普通です。
経営をしたことない人に対して「EXITしてキャッシュを作るのか。上場したほうが良いのか」
勉強とスポーツが出来る中学生に対して「スポーツ高校か偏差値の高い高校どっちが良いのか」
こんな質問を投げかけているようなものです。
察しの良い方なら分かるかもしれませんが、「そんなことは経験した人しか分からないし、一概に答えだせないよね」ということです。その場に立ったことのない人はいくら想像しても推論の域を出ません。じゃあどうすれば良いのか。
答えは経験者の知見を参考にすることです。

ということで前置きが長くなりましたが、人よりは濃い経験をした私から大企業orベンチャー企業の答えを出そうと思います。

目次

大企業 or ベンチャー企業

まずそれぞれがどういったものかを改めて確認しましょう。その認識がズレていると話になりません。

大企業
大企業には定義があります。資本金と従業員数から大企業の定義を出すことが出来ます。
ただ、それは就活生の思う大企業とはかけ離れています。意外にもその辺のビルに入っている名前も知らない企業が大企業だったりします。
そうではなく、もう少し一般認識に合わせていくと
マイナビ - 学生向け就職活動(就活)・就職情報サイト
株式会社マイナビが運営する新卒/既卒学生&#21521...

このマイナビさんが集計したデータが近いと思います。
ここにある各企業の10位位までに入っている企業は大企業中の大企業。皆の認識にも合っている大企業と言えます。
今回はここにある企業を大企業としましょう。

ベンチャー企業

実はベンチャー企業に定義はありません。ただ、ベンチャー企業という言葉が頻繁に使われます。
皆はどういった意味合いでベンチャー企業を使っているのでしょうか。恐らくですが
「ちょっとオシャレなオフィスに数人〜数十人が働いていて、設立5年以内かな」
みたいな想像をしていませんか?

これだとちょっと弱いです。今回のベンチャー企業を位置づけるには曖昧になってしまいます。
なので今回は以下のように定めます。
・新しいビジネス・サービス・事業を展開している
・大企業が出来ない、やりづらいところを着手している
・毎年、事業規模を拡大している
これでどうでしょうか。ベンチャー企業と言いつつもスタートアップ企業に近いかもしれません。

スタートアップ企業:新しいサービスやビジネス、事業を展開した上で、短期間で急成長している企業

今回はこれをベンチャー企業と定めます。

To achieve net-zero, let's agree on one definition of success | Greenbiz

大企業の特徴

続いて大企業の特徴です。比較するのであれば、それぞれのメリット、デメリットを知らないと語れません。
何となくフワッとしたメリット、デメリットが頭にあると思いますが整理しましょう。

年収が高い

大企業最大のメリットと言えるでしょう。入社から5年程すると年収がグイグイ伸びてきます。
並の企業やベンチャー企業では到底達することの出来ない年収になります。

殆どが経営も安定しているのでボーナスが落ちることもありません。生涯収入において大企業にいることに勝ることはありません。
転職を繰り返しながら年収を上げることも出来ますが、その労力よりも新卒カードで大企業に入る方が簡単です。

ワークアンドライフバランスが整っている

年間休日数、福利厚生、残業時間。これらに対して大企業は気を遣っています。自由な時間が確保されています。これを勉強、仕事、遊び、何に当てようと自由です。
しかし、自由の時間がない人は全て仕事に当てることになります。選択の幅が違います。どういう視点からも前者が良いです。

特に年齢を重ねる毎に響いてきます。家族を持ったり、恋人が出来たり、趣味が出来たり、色々と状況が変わってきます。そんな中でワークアンドライフバランスが整っていることは大企業の魅力です。

成長できる環境が整っている

一見、ベンチャー企業の方が成長出来ると思う方も多いでしょう。確かに一部の方はそうかもしれません。しかし、多くの方が一定のレベルまで成長できる環境は大企業の方が整っています。

また、私が思う最大の利点は「優秀な人と働ける」ことです。
大企業には優秀な人が揃います。この人たちと働くと自然と自分も成長します。優秀な人が先輩に付いた時はもうボーナスステージです。数年後にそこら辺の方では到底敵わないくらい成長しています。

最後に言えることは潤沢な資金と既に確立された浸透サービスは世の中の人に影響を与えます。
大きなモノを扱う経験は成長促進に欠かせません。

転職に有利

誰もが定年まで大企業に務めるとは限りません。求めたやりがいが別の企業にあるかもしれません。
そんな時に大企業から転職は有利です。スキルが求められる世の中であろうと、人事が見ることはいつも同じです。「務めた会社、学歴、年齢、顔」いつもこれを見ます。仮にスキルに自信がなくとも転職が出来てしまいます。後からベンチャー企業に行きたいと思った時に取り回しが効きます。

転職時も良いポジションで転職が出来ます。
大企業の方は転職もしやすい上に良いポジションで働けます。これは大企業でないとなかなか難しい転職の仕方です。

社内での面倒事が多い

これはどの大企業も付きまといます。
・なぜこんなにやるのかと思わざるおえない承認フロー
・社内での利害関係を考慮しなければならない
・謎の文化などが残っている
特にこれらが挙げられます。

スキルや経験の糧にはならないようなことです。若い方含めて中堅層も不満を感じる方が多いです。

多くの方は給与のアッパーがある

要するに出世競争があり、多くの方は負けてしまうということです。目指せ役員、社長なんてのはほぼ不可能です。
そうなった場合は課長止まりなど会社毎に止まる役職があります。その役職で貰える給与は決まっており、1,000万程度になります。充分嬉しい給与だと感じる方が多いと思いますが、この給与レンジに満足出来ない方にとっては不満ポイントになります(実力不足なだけですが)。

マネジメントスキル>専門スキル

大企業は専門業務を子会社などに外注します。そしてそれらをマネジメントすることが基本です。
専門的なことに関しては話が理解できる程度に理解して後は全体統括に時間を割きます。そのため、身につくスキルもマネジメント寄りのスキルになります。

企業で高収入を得るために1番重要なスキルはマネジメントスキルです。大企業だとそのスキルを得ることが出来ます。しかしながら、スキル思考の方にとってはデメリットとも言えます。

価値観がズレる

大企業は既に確立されたビジネスモデルがあるので無理をして色々なことに手を出す必要がありません。出すとしてもその価値を見極める必要があります。進めるためにはロジカルに準備立てて行く必要があるのですが、とにかく時間がかかります。これをスピード感がないと捉える若者は多いです。

またそういった環境下でロジカルシンキングを心がける人たちと感覚的な若者は随所で話がズレます。仕事以外にも物事の捉え方や趣味嗜好が変わります。これを価値観の違いだと感じる人が多く、人間関係の悩みにまで発展する人がいます。

What Is The Largest Company Headquartered In Your State? | Monster.com

ベンチャー企業の特徴

続いてはベンチャー企業の特徴です。大企業と比較されるベンチャー企業ですから魅力的なメリットが隠されているはずです。

専門スキルが身につく

大企業と違い、プレイヤーとしての能力が求められます。そのため、自ずと専門スキルが身につきます。もし、フリーで働くことを想定されている場合は良い環境と言えます。

ただ、基本的には自分で学んで自分で取り組むことです。ベンチャー企業に行ったら専門スキルが身につくわけではなく、道具が置かれているイメージです。

スピード感がある

大企業が作った謎の業務フローや社内業務、承認フローなどがありません。また人も少ないので議論もスピーディーです。そのため、意思決定が早くそれに付随する面倒事も少ないです。

色々なことを早く覚えたい方にとっては嬉しい環境です。

仕事上のしがらみがない

若い方の多いベンチャー企業は関係性がフラットになっており、良好な環境が多いです。
変に伺いいを立てることに意識を割いたり、タイミングをみたり、根回ししたりなどする必要がありません。また、嫌味っぽい人や文句ばかり言う人など人間的に嫌な人もあまりいません。

昨今、仕事の退職理由は人間関係が殆どですが、ベンチャー企業だと人間関係に悩みを持つ方は少ないです。

給与が低い

ベンチャー最大のデメリットと言えます。優秀な方にはしっかりと支払う企業もありますが、ならしてみると給与が低いです。ベンチャー企業で高収入というのは人を欲するベンチャー企業の社長たちが作ったマーケティングです。殆どが薄給になると思って下さい。有名なベンチャー企業でも最初は良いが、30歳辺りで他の企業に抜かれていきます。

「いるだけで給与はもらえない」とストイックな考えを持つ方もいるかもしれませんが、働くと分かります。給与が低い上に残業代がないのは辛いです。

ワークアンドライフバランスは築けない

仕事ファーストな文化なので休みが少なく、優秀になればなるほど残業があります。若い頃は仕事重視で捉えていれば問題ないですが、中堅になってくると辛くなってきます。

何事にもフォーマットがない

良くも悪くも体系的に作られたものがありません。それを良いと考え、ルールを作ったりやりやすいように形を変えることが出来ます。しかし、キッチリやりたいタイプにとっては少々つらいです。
同僚が変なルールを作ったり、ルールを守らない人だらけだからです。

ストックオプションを狙える

ベンチャー企業でもかなり成熟段階にある企業です。未上場から上場になった時に旨味がでます。
一気に資産を増やすことが出来るのでベンチャー企業が羨まれる理由にもなります。

しかし企業毎にストックオプションを行使する条件があるので誰でも大金持ちになれるわけではありません。

将来性がない

誰でも名前を知っているようなベンチャー企業なら別ですが多くの企業はそうではありません。
日々のキャッシュフローを回すだけで精一杯です。もし、優良クライアントとのつながりが消えたり、自社ビジネスが低迷したらすぐに潰れます。

会社に守ってもらうという気持ちだと会社との考え方にズレを感じてしまいます。

Are you responsible for achieving business growth? - Bid & Tender Support

知らなければならない真実

大企業とベンチャー企業ですが両者には隠された真実があります。これについてもしっかりとお話ししようと思います。

大企業
・多くの方は係長〜課長で止まります。
・今の時代はリスクヘッジのためにオフタイムに副業やスキル習得も考えた方が良いです。
※むしろ、そういうことをしている人の方が出世もします。
・大企業を選ぶにしても業種選びが重要です。間違えると定年前退職がありえます。
・辛い時でも転職先がない(今より良い給与の会社がない)可能性が高いです。
ベンチャー企業
・輝かしい成長ライフを送って成功している人は極一部です
・ベンチャー企業から大企業へ転職するのは難しいです。出来たとしても同年代より出世するのはさらに難しいです。
・「ベンチャー企業が良い」と言うのはベンチャー企業が作った「人不足解消のブランディング」です
・基本的にはベンチャー企業と言い難い企業ばかりで受託開発をしながら日々のキャッシュフローを回すのに必死です
・多くの社長はお金が欲しいだけであり、稀に人格破綻者がいます
・起業して有名になる方の殆どは元大企業の人
・今から無一文でアフリカに飛ばしても生活できるような方ならフリーでも働けます
The Value of Truth | Philosophy Talk

大企業とベンチャー企業どちらが良いのか

一概には言えません。これは複合的な要素から成るため、各々の状況次第です。ただ、その状況を分析することでどちらが良いのかはある程度言えます。

なるべく多くの方に該当するように説明できればと思います。

大企業かベンチャー企業で悩んでいる方

大企業を目指しましょう。悩む時点でベンチャー企業向きではありません。ベンチャー企業に行くような方はそういったことで悩みません。

お金が欲しい方

大企業を目指しましょう。ベンチャー企業に行く方で成功する方はお金を第一目的としていません。お金持ちになりたいと思ってベンチャー企業に入って、お金持ちになった人は殆どいません。

大企業で高収入を得つつ、副業する方が安定して儲かります。

起業したいと思っている方

大企業を目指しましょう。起業するのに重要なことをご存知でしょうか。優れたアイデアでもスキルでもありません。優れた仲間と資金と行動力、魅力(人心掌握術)です。これらは大企業の方が揃っています。

モテたい方

大企業を目指しましょう。大企業ならモテる確率が上がります。元チー牛でもチャンスがあります。
ただ、有名ベンチャー企業であれば例外です。

面白いことをしたい方(既に実績があり、自分なりにビジネスが出来ている方)

ベンチャー企業でもアリだと思います。さらなる経験を積んで起業することを視野にいれても良いかもしれません。

面白いことファーストの方にとって大企業はつらいものです。能力があるのにそれを発揮してくれない環境だと言えます。であればベンチャー企業で羽を広げて活躍される方が長い目で見た時も良いと思います。

Your Choices Make You or Break You - Dave Anderson

個人的な答え

私は大企業推しです。多くのことは大企業が兼ねています。大は小を兼ねるのと一緒です。
ただ、時代が時代です。ゆっくりとヌクヌクしていることに危機感を覚える方もいるでしょう。
NTTデータなどの国から仕事を貰う系、東京海上日動システムズや日鉄ソリューションなど親会社が安定している系(ユーザー系)は居続ける覚悟があれば問題ないですが、危うくなった時に行き先がかなり狭まる可能性があります。彼らのスキルの低さ、仕事レベルの低さはIT業界にいる人であれば透けて見えているので欲しがる人があまりいません。

そんな方にはベンチャー気質のある大企業 or 大企業の中で中堅に位置するIT企業を推します。

これらの企業はベンチャー気質が残っております。スキルと経験をベンチャー企業にいるのと同じように積むことが出来、給与や休みなどの出すところはしっかり出します。

個人的には
前者:楽天、DeNA、リクルート、グーグル、アクセンチュア
はその雰囲気があるように思えます。他にもあると思いますので自分で探してみて下さい。

誤解されがちですが、サイバーエージェントなどの企業はオススメしません。ベンチャー企業としての素質はたっぷりですが、大企業としての立ち回りはなくどちらも兼ねているとは言い難いです。
Website Promotion - Hindustan IT Company

まとめ

就活は目的を大事にしつつ、将来設計をしながらおこないましょう。
新卒カードはサンダーボルト級の禁止カードです。そのカードを有効に使いましょう。

でわわわわ!!

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