大手企業で働く社員のイメージは小さい歯車の1つで働いており、ミクロな仕事をしているイメージがあります。
一方で中小企業で働く社員はマクロに幅広く働いているイメージがあります。
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この両名、どちらが有能でしょうか。
先ほどの情報だけですと幅広く仕事をしており、全体感が見えている中小企業の社員のほうが有能に思えます。
しかし本当にそうでしょうか。
今回は大手企業で働く社員と中小企業の社員を各種項目で比較し、どちらが有能かを結論付けたいと思います。
この結果は仕事の内容やシャカリキに働くことを重要視している就活生や転職する方々の参考になればと思っています。
目次
結論
これが結論です。
大手企業の有能社員は中小企業の有能社員よりも同等以上の能力を持っています。
そして、有能ではない一般社員で比較すれば大手企業の社員が優れています。
何となくのイメージだと中小企業の有能社員が優れていそうですが、そうではありません。確かに優れていることには変わりありませんが、大手企業の有能社員も同じレベル、いやそれ以上に優れています。
なぜそういった結論に至ったのかをかみ砕きながら説明していきます。
有能の定義
まず、何をもって有能社員とするのか。そのために有能とは何か。
これについて認識を合わせたいと思います。
参照:gooデジタル大辞泉
定義ではこのようになっています。「また、そのさま」という記述より、元から才能のある人だけではなく、後発的に力をつけて才能を開花させた人など「時間軸にとらわれず、出来る人」という意味で受け取ります。
しかし、これだと少しわかりづらいです。社会における有能とは何でしょうか。
社会における有能とは
これは私の経験や知見を元にお話しします。
ズバリ
この両方を高い練度で有す者だと捉えます。
このインプットとアウトプットを高い質で元から持っている人や社会で働く中で身につけた人が有能社員と言えるのではないでしょうか。
「高学歴は有能なんでしょ?」「低学歴は問答なしに程度がわかる」と言う意見に対して「そうではない」という意見をみかけます。
これは先ほどのインプットとアウトプットが学歴に左右されることとされないことに分かれているからだと言えます。
確かに高学歴であることは「記憶力の良い証拠」「物事に打ち込める証拠」「容量の良い証拠」と言えるので、インプットの面では優れている点もあります。
しかし、インプットに上げた項目は高学歴だけで達成できない点もありますし、アウトプットに関しても学歴に左右されない事柄が多くあります。
高学歴であることが社会においても有利であることは間違いありませんが、社会に入った後にどういった過ごし方をするかで、自分より学歴の低いかたに抜かれるなんてことは普通にありえます。それは先ほどのインプットとアウトプットの能力をみれば明らかです。
なぜ「大手企業の有能社員≧中小企業の有能社員」になるのか
私は中堅企業を経験した後に大手企業の社員となりました。
中堅企業時代にいた有能な先輩や後輩たちはタイミングは違えど大手企業に転職しました。
中小企業の有能社員の9割以上が、大手企業もしくはベンチャー企業に転職しています。
何が言いたいかと言いますと、中小企業の有能は大手企業に転職します。そして大手企業の有能に変わります。
中小企業の有能社員が転職せずに残っている場合はまだ時間軸の問題で転職をしていないか、コミュニティの相性、異常な責任感で残っているにすぎません。
そして、中にいる時は有能に見えても外に出てみると普通に見えたりします。
やはり大手企業に入る社員というのは特にインプットに優れた人が多いです。インプット効率が高いです。
そして有能な社員は環境に甘えることなく、インプットの機会を失いません。
自らのルーティングでインプットもおこないますし、外部との接触でもインプットを図ります。そして、大手企業というネームを上手く活かした情報収集をします。質の高いインプットをします。
また、仕事におけるインプットについて。
大手企業の社員は歯車的な仕事、点の仕事と言われますが有能な社員はその枠組みを外れます。
むしろ大きな資金を使ってより質の高い経験をします。やっていることは中小企業の有能社員と同じようなことかもしれませんが、環境が違います。資金力、メンバー、影響範囲は中小企業の有能社員が扱う比ではありません。仕事においても質の高いインプットが出来ます。
アウトプットについて。
これも大手企業の有能社員の方が優れています。大手企業は規模の大きい仕事が多いです。また多くの企業との関わりもあります。そういった環境下で過ごすということは社内外で関わる人が多いということです。
また、仕事柄上流工程に携わります。手を動かすよりも口を動かす仕事がメインです。
これらのことより、とてもコミュニケーションの機会が多いです。そうなると自然とアウトプット力が高まります。
疑問 技術力は中小企業の社員のほうが優れているのではないか
これは部分的に仰る通りです。
ただ、これは少し土俵の違う話だといつも思っています。
イチローと工藤監督(ソフトバンクホークス)を比べて、どっちが優れているのかを話しているのと同じです。
元より大手企業の社員の大半は技術力で勝負をしていません。適材適所であり、技術力は子会社や外部発注で賄っています。
私からお伝え出来ることとしては仮に有能を決めるのであれば技術力なんてのは1要素に過ぎないということです。確かに技術力でのし上がった企業が存在したり、世の中的に技術力に注目が集まっているので技術力を重要としたい気持ちは分かります。
しかし、それは外から見える話であって実際は他の要素が絡み合っています。世の中は技術力だけでどうこうなる話ではありません。よって、技術力だけで優劣を決めるのはナンセンスかなと思います。
もし、技術力で勝負するのであれば、レアルマドリードが世界の有能選手を集めるように大手企業も同じことをします。中小企業にいる技術力のある人材を採用します。
そうなると結局、大手企業にも技術力のある社員が集まります。
有能な社員になるのはどうしたらいいか
色々お話ししましたが、誰しもが有能な社員になりたいと思います。
これについてもお話ししたいと思います。
と言うのも私は後発的に有能な社員になったタイプです。
入社時点では同期の中で下から3番目をウロウロしており、部署に配属されてからも全然ダメでした。正真正銘の無能でした。あれは思い出すだけでも嫌になるくらいです。
ただ、色々あり有能な社員に変わり、海外駐在員も経験し、大手企業にも転職しました。そんな自分の経験は有能な社員になりたいかたにとってはためになる情報かと思います。
明日から有能な社員!なんて簡単な話ではありませんが、半年、1年のスパンで有能な社員になる方法をお伝えします。答えは1つです。
良い上司を見つける
最も大事なことであり、これが満たされていないと無能な社員は有能な社員になれないと言っても過言ではありません。
ことが大事です。だって何も出来ないわけですからね。手取り足取り介護してくれる上司が不可欠です。
無能はそのくらいしないと有能な社員にはなれません。圧倒的に自走力がなく、勘所も最悪です。それらを直していくには、誰かに手伝ってもらう他ありません。
こう見ると、「社会人のくせに甘えやがって」「自分でやれよ」と言われてしまうことも分かりますが、無能だから出来ないんです。だから頼る他ありません。
良い上司ってのはそこらへんにいらっしゃるものではないので探すのは大変です。
そして、見つからない可能性も高いです。
まとめ
まぁ正直…有能とか無能とかあまり興味ないんですけどね
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