信用できるレビューサイトとできないレビューサイトの違いとは

大手企業社員の戯言

情報過多の昨今において、
・あそこではAと言っていた
・ここではBと言っていた
・あの人はCと言っていた
といったように、何を信頼すればいいのかわからない世の中になってきています。そのため、「リアルな友達が勧める話」や「レビュー情報」というのがより価値を増しており、その価値は高まり続けると予想できます。しかしながら、リアルな友達とは別にレビューというのは誰がどんな思惑で書いているのかの透明性に欠ける部分があります。例えば、「Amazonのレビューは中華だらけで信用ならない」「食べログは信用しきれない」といったようにレビューが必ずしも信用できる情報ではありません。

今回は信用できないレビューと信用できるレビューの違いについて解説しながら、信用できるレビューの見つけ方を認識していってもらえればと思います。

目次

信用できないレビューサイトの特徴

日本人におけるレビューの信頼度は凄まじく、レビュー数が多いというだけでCVRが向上し、よく買われます。そのため、どこもかしこもレビュー集めに躍起になります。それ自体はいい事だと思いますが、数を集めたり高評価を集めるために本質ではない取り組みをするところも珍しくありません。そういった本質とはズレたレビュー集めをしたレビューサイトはゴミ以下です。むしろ悪であり、そのレビューをみて購買をしたり、何かを決めるユーザーは損をします。だからこそ、改めて信用でいないレビューサイトの特徴を解説します。

満点だらけ(点数が作為的)のレビュー

満点だらけのレビューというのは、もはや意味をなしていません。どんなに良いモノであっても、どこかしらに不満な点は存在します。それは各々の価値観が多様であるためです。全国民の価値観に合う商品なんてものは存在しません。なのにも関わらず、99%以上が☆5のようなレビューサイトや商品は信用なりませんよね。

しかしながら、商品を提供している側は「☆5しかつかない最高の商品という見せ方ができれば売れる」という汚い発想をするため、こういったことが起きます。そして、実際にそれを信用する人が多いのも事実であるため、満点だらけの商品やレビューサイトがなくなりません。

また、☆5だらけに違和感があることを読んで「多少☆1を混ぜる」「80%が☆5であとは均して点数をつける」といったような小細工も起きています。ここまでくると点数だけで見分けるのは難しいです。

日本語がおかしいレビュー

これはAmazonでよく聞くパターンです。中華系の商品をランキング上位に載せるためにレビューを書きまくるわけですが、日本がおかしかったりします。これはレビューを書く業務を委託する先が中国人であるためです。中国人が拙い日本語を使って、絶賛するレビューを書いているのはおかしい話であり、金銭の取引の上にあるレビューといえます。

しかしながら、こちらも対策が進んでおり、
・レビュー委託を日本人に頼む
・高性能な翻訳サイトを利用する
など、日本語に違和感のないようなことが進んでいます。そのため、見分けるのは難しいです。先程の点数を上手く散らしつつ、日本語がおかしくないレビューになってくるともはや自然なレビューにしか見えません。こうなると見破るのは難しいです。

私の個人的な見解ですが、世の中はやっぱり安かろう悪かろうの世界です。そのため、
・レビューの多い中華製品(無名メーカー)は買わない
という指針でECサイトを利用しています。Ankerなどの信頼できる中華製品があるため、中華製品すべてを否定はしませんが、謎のメーカー系やそもそもそういった記載のない中華製品は買わないのがベストといえます。

記入者の条件がゆるいレビュー

レビューというのはある意味民主的なものです。皆が対象に対して自由な評価をすることができます。そこで高評価を得たモノはより買われたり利用されます。しかしながら、民主主義には欠点があります。それは「評価者が無能だらけだと正当な評価にならない」というものです。例えば、10人の内9人がDQNであれば、DQN寄りのオワコン施策が実施されることになります。

話を戻しますが、レビューにおいても同様であり、
・記入者が馬鹿だらけ
・記入者の思想に特定の偏りがある
など、記入者が自由であればあるほど荒れていきます(Twitterと一緒です)。いい例がGoogleレビューです。これは誰でも自由に記載できるため、レビューの質に問題があることがあります。
・病院系のレビュー
・個人的な理由で問題を起こした店
など、文句的な意味でネガ寄りの意見が集まりやすいことがあります。Googleレビューは良いものだと思いますが、あまりにも自由すぎるため、何でもかんでも信用できるわけではなかったりします。

記入者に制約のないレビューというのは数が集まりやすかったり、ある程度の正当さはあります。しかしながら、その分世の中の大半を占めるバカな人も参加できるため、おかしなレビューも増えていきます。そのため、信用しきれない部分が出てきます。

文字数制限のゆるいレビュー

レビュー投稿をする際に文字数制限のないサイトは信ぴょう性に欠けます。なぜなら、投稿ハードルが下がるため、いい加減な評価を省くことができないことやなぜ☆1なのかがしっかり示されておらず、ただの文句やネガキャンであることもあるためです。

レビューサイトの運営側はレビュー数を集めるためには文字数制限を緩くしがちです。レビュー数がKPIになっていると尚更です。そのため、数ばかり集めて質を無視しがちです。それ故に多くのレビューサイトは信ぴょう性に欠けてしまいます。

(大事)ビジネスモデルとマッチしていないレビューサイト

殆どのレビューサイトに該当してしまうのですが、掲載料を貰って運営しているWebサイトはレビューの信ぴょう性がかなり低いです。なぜなら、店舗側(クライアント)の言いなりになっていることが殆どのためです。
大まかな流れとしては
①悪いレビューが投稿される
②店舗や商品に悪いレビューがつくため、購買率が下がる
③店舗からすると、掲載料に見合っていない購買数になる
④店舗「次の更新しません」
という流れがあります。こうなることが分かっているため、①と②の間には運営側の承認フローが入っていることがほとんどです。運営側が先にレビューをみて、掲載するかを決めています。そうなると、信ぴょう性もあったものじゃありません。結果的には☆4、5のレビューしか上がってこないことになります。

全Webサイトに言えることではありませんが、掲載料を貰っているビジネスモデルの場合はレビューの信ぴょう性が低いです。逆に掲載料無料で成果報酬型で運営しているWebサイトのレビューは信ぴょう性が高いことが多いです。

信用できるレビューサイト(目的別)

世の中には色々なレビューサイトがあります。その全てを利用したことがないので、確かなことは言えませんが、私の生活モデル的によく利用する(結果的にはそれなりに信頼できる)レビューサイトをご紹介します。

openwork(転職・就職) ★★★★☆

メリット
・良いレビューと悪いレビューのバランスが良い
・自分の所属していた/している企業のレビューに妥当性がある
・投稿数と文字量のボリュームが良い
・評価の基準が多く、単純な☆4みたいな出し方ではない
デメリット
・会社は部署や課で世界が異なるため、全てが自分に当てはまるわけではない
・中小、零細企業のレビューは殆ど無い(仮に書ける人も特定を恐れて書きづらい環境になっている)
・企業の審査の上で掲載が決まる(ただ、特定の人格否定などが対象になるため、妥当性のある☆1内容はちゃんと掲載される)
企業のことはブラックボックスになりがちであり、内情が知りづらい領域ですが、openworkはそのあたりを透明化させています。
就職・転職は人生の方向が変わる大きなイベントです。絶対に外したくないですし、精度高くいきたいものです。そんな時に次の転職先の情報が知れるopenworkは社会で果たしている役割も高いと言えます。

 

Googleレビュー(飲食・レジャー施設)★★★☆☆

メリット
・評価数が多い
・網羅性が高い
・パッと調べやすい
デメリット
・誰でも投稿できるため、治安が悪い
・病院系や歯科系などの分野は参考にならない(基本☆が悪い)
Googleレビューは多くの人が知っており、使う人も多いのではないでしょうか。食べログ等のサービスで評価を見るよりもGoogleでみちゃう人が多くなっている印象です。それは調べやすさと評価数が影響していると思います。
Googleレビューは誰でも投稿できるため、変な投稿も多いです。しかしながら、その圧倒的な評価数により、点数の平均値に安定性を持たせています。これがGoogleレビューの強さと言えます。
ただ、やはり変な投稿が多いのも事実です。特に病院系は悪いレビューばかりであり、これは投稿する人の質とその時の感情が大きく影響しています。また、評価数も数百ではなく多くて数十であるため、平均値の安定性にも欠けていまいます。そのため、なんでもGoogleレビューではなく、モノによってはGoogleレビューというのが良い使い方だと思います。

価格.com(電気機器)★★★★☆

メリット
・投稿者が凝っている人であるため、質がいい
・網羅性が高い
・商品評価であるため、悪いレビューに対しての投稿ストップがかかりにくい
・一緒に製品情報も詳しくわかる(ここに嘘はない)
デメリット
・規模が大きくなれば、それなりの忖度が発生する
・運営元が食べログと一緒であり、操作している噂は消えない
家電製品を買うならまず価格.comを見ようという流れを一度は聞いたことがあるかと思います。こうなったのも価格.comが信頼を積み重ねた結果と言えます。私もPC等を買う時は価格コムをみて性能比較や口コミをみます。その結果も悪くないため、今回載せました。
しかしながら、100%信頼できるといえないのも事実です。食べログが評価を操作していたのであれば、価格.comも操作している可能性があるという気持ちにもなりますし、製品元からの圧力がないとも言い切れません。そのため、ある程度は信頼できますが、、、といったところです。PC等に詳しい友達がいれば、その人に聞くのもアリだと思っています。

 

該当なし(病院)

個人的には病院探しにおける信ぴょう性のあるレビューサイトはない認識です。なので、毎回困っています。悪い投稿しかないレビューサイトor評価の高いものしかないレビューサイトのどちらかしかない印象です。

そのため、私が病院利用をする際は
・1回目はある程度の運
・その病院の専門ではない分野でオススメの病院を先生に聞く(いつか利用する時のために)
・1回目の運ではずしたら別のところに行く
をしています。

もしくは、友達に聞きます。
・肩痛いんだけど、どこか知ってる?
などリアルな友達に聞く方が信ぴょう性は高いです。

該当なし(歯科)

歯科も同様であり、良い所を探すのは困難です。ただし、歯科は山のようにあります。そのため、仮に外しても次のところを探せば良いというスタンスは取りやすいです(めんどくさいですが)。

私が歯科を探す際は最寄りの駅の中からGoogleレビューをみて、明らかにヤバそうな所は外して、後は気分で決めます。そこで問題なければそこに通い続けます。ある程度の治療が終わった後にまた歯が痛くなったら別の所に行きます。そこで良ければそこに行きますし、駄目なら前のところに行きます。

今のところは大丈夫ですが、ヤバめの痛みになった時は友達が勧めているところに行く予定です。こちらもリアルな友達のオススメは効果があると思っています。

まとめ

レビューサイトを見る時は外したくない時です。外したくない時はだいたい決まっており
・就職、転職
・結婚
・住宅
・大事なデート
・大事な会食
・病院
など、大きなお金が動き時や将来に影響が大きいタイミングです。そういったところはビジネスになりやすく、多くの企業が参入しています。それ故にクライアント重視のビジネスモデルになりがちであり、クライアントにとって良いレビューばかり載りがちです。だからこそ、探しにくいです。

そのため、今回も紹介できるレビューサイトは少ないと感じました。openworkや価格.comは日系企業が運営していますが、悪いレビューの圧力に屈しにくいのは外資企業です。個人的には、このあたりのレビュー関係は外資企業が参入してきそうだなと思いながら、今回の話は終わりです。

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