【今すぐ去るべし】”やりがい搾取”になっている会社・社員の特徴6選。お金・健康・時間を失うだけの生活とはおさらばしよう

大手企業社員の戯言

中小企業と大企業。世の中の企業はこの2つに分けられます。
そして、日本にある421万企業の内、99.7%が中小企業です。
残り0.3%が大企業になるわけですが、実際大企業の多くは中小企業の体質と変わりません。

むしろ0.3%の大手企業と99.7%の大企業擬きの中小企業と中小企業が実態です。
※大企業の定義は現代の定義に即していないからです。

そして、中途半端に大きい企業程、実態はグチャグチャです。
労働は過酷を極め、身体的に疲弊している社員が多くいます。
なぜならやりがい搾取によって社員を使い倒しているからです。

かつての私もこのやりがい搾取に喜びを感じる1人でした。
仕事は楽しかったので、今でも後悔はありません。
しかし、搾取されていたことは間違いありません。

調子のいい時は何とも思わないのですが、いきなり身体の不調がやってきます。私が体験したのは
・朝突然起き上がれなくなる
・血行障害による様々な病気(見えないストレスがかかっていた)
・少しハゲる(今は治りました)
・太ったことで腰痛と肩こり
が起きました。20代だったので良かったものの、30代40代だったら取り返しのつかない不調でした。

逆に得られたものは
・圧倒的な仕事力
です。これがなかったら割に合わなかったですね。
そのおかげで今は大手企業にいるわけですので。

ただ、仕事力はやりがい搾取を経由しないと得られないわけではありません。

そういった意味でやりがい搾取なんてのはあってはならないものです。

ただ、やりがい搾取されている時は自分ではなかなか気づかないものです。
誰かが気づかせてあげないと分からないものです。
なので、そのキッカケになればと良いと思いやりがい搾取にある状態をお話します。

目次

そもそもやりがい搾取とは

やりがい搾取の定義から定めておきましょう。

経営者が支払うべき賃金や手当の代わりに、労働者に「やりがい」を強く意識させることにより、本来支払うべき賃金の支払いを免れる行為をいう。東京大学教授で教育社会学者の本田由紀により名付けられた。 「やりがい搾取」という造語は、2007年前後から本田が著書などで使い始めたことで広く認知されるようになった。
※参照:Wikipedia

私のいた会社でももちろん、残業代なんてのはでませんでした。
毎月80時間弱の残業をしつつも30時間分しか貰えませんでした。

ただ、有無を言わさずに払わないのではなく、
労働者が「まぁ仕事にやりがいあるし、残業代は気になるけど、声を上げるほどのものではない。むしろ、スキルを手に入れている」といった感情になり、労働者から声が上がらないのが特徴です。

それを良いことに、経営者も「やりがいを与えれば、無限にタダで働かせられる」と
調子に乗ってしまい、労働環境は最悪なことがしばしばあります。

今回紹介するやりがい搾取企業の特徴は、やりがい企業と似ている部分が多くあります。
しかし、お間違い無いように。
やりがい企業とやりがい搾取企業の違いは賃金が払われているか否かです。
今回のあるあるに当てはまっていても、賃金がしっかりと払われていればやりがい搾取企業ではありませんので、お間違いのないようにお願いします。

やりがい企業はむしろアリ

やりがい搾取が悪いのであって、搾取をしていないやりがい企業はむしろ良い環境です。
名だたる大手企業を始め、企業はやりがいを作ることに重きを置いています。

言葉を変えれば、働きがいのある企業なんて言われますが、
働きがいのある企業ランキングは名だたる企業が揃っています。

403 Forbidden

社員からの評価も高いホンモノの企業と言えるでしょう。

会社が理念や夢を強く説く

ヤバい中小企業

・社員の夢を実現
・能動的な姿が理想に繋がる
・会社のことは二の次。全力で自分の理想を追って欲しい
など、社員ファーストの理念を掲げながらも、実際の労働は会社のためにシャカリキに働くパターンです。

マインド教育を大事にしているので、会社の掲げる理念を覚えるように言われます。
やりがちなのが、朝の朝礼です。

また、定期的に「何がしたいのか?」というのを社員に呼びかけながら、
能動的なマインドになるように定期的な面談などがあります。
決して、アンガーマネジメントで怒りに任せて教育するのではなく、優しい宗教家のような教え方をするのも特徴です。

・会社の社訓を覚えさせられる
・何がしたいか、夢など概念を大事にする
・朝の朝礼がある
・マインドセットの冊子みたいなものがある

これらがあれば、やりがい重視の企業と言えるでしょう。

実際に若い人が活躍している

やりがい企業で生き残れるのは若いかたです。
年齢を重ねることで他に大事なことも見えてきますし、
そもそもついていけないと考えるのが普通です。
なので、社員の平均年齢が若いです。

また、会社としても若い人に重要な仕事を任せる傾向にあり、
責任重大な仕事をしていることが結構あります。
それが若い人にとっては気持ち良いこともあり、望んで働いている事が多いです。

特にプロパー(新卒から入社した方)に任せる傾向にあります。
期待と責任を与えることでプロパーは無限の働きをします。

社員は良い人が多い

ヤバい中小企業

やりがい企業の特徴として、社員は本当に優しかったり人間が出来ている人が多いのも特徴です。
と言うのも、会社からは搾取されていますが、1社員を見れば「能動的に夢に向かって働く社員」です。

相手を否定することなく、引き出す人が多い印象です。
捉える人によりますが、プライベートでの関係も良しと考えており、
1友人としての関係性を築くことも難しくありません。

なので人間関係的な視点から見れば良好です。
人間関係重視の方にとってはやりがい企業はアリとも言えます。
やりがい搾取の企業には行かないように…

プロパーと中途に温度差がある

やりがい搾取している企業は新卒に対して徹底的な教育をおこなうので、
プロパーは元気ハツラツな働きをしています。

しかし、中途社員はそうでもありません。
色々な企業を見てきたり、育った環境も違うので「何だこのヤバい企業…」とすぐに分かります。
なので、逆にかなり冷めています。変なマインドだと考え、距離を置こうと考えます。

そういった中途社員は会社の理念と反するので
あまりいいポジションや仕事を与えられていないのも特徴です。
なので、そう長くない間に転職してしまいます。

経営者が叩き上げ

ヤバい中小企業

経営者が叩き上げで育っている事が多いです。
起業当時は色々な苦労を行動量でカバーしてきた背景があります。
なので、社員全体にもその考えを浸透させがちです。

自分のやってきたこと、考え方が絶対的なので、それを教えれば成功するというやつですね。

また、2代目・3代目もプロパー出身であることが多いです。
自分のマインドを引き継いで成果を上げている社員を社長へ登用します。

このケースは経営的な視点が欠けていることが多いです。
賢さよりもマインドで上がってきた人なので、経営の知識が乏しいです。
また、その企業のことしか知らないので経営スタイルが村社会になりがちです。
他から良いものを取り入れたり、世の中的な常識を取り入れるのが苦手です。

みなし残業になっている

みなし残業

やりがい搾取とは残業代を払わないことで成立します。
1円も払わないわけではなく、「みなし残業制度(固定残業制)」をとっていることが多いです。

法律上「みなし残業」という言葉は存在せず、営業職のように外回りを中心に会社側が労働時間を把握することが難しい労働者に対して、実際の労働時間に関わらず一定の労働時間を働いたものとみなして賃金を支払うことができます。
これを「みなし労働時間制」といいます。みなし労働時間制では、労働者と会社側の話し合いにより、残業時間を含めた週40時間以上の労働時間を定めることもできます。
※参照:労働問題弁護士ナビ
30時間分の残業代は給与に含めるよ。だから、20時間しか残業代してなくても30時間分は出すからね。あ、だからタイムカードは終業時間で押しておいてね。え?最近は厳しい?だから退社時間にタイムカードを押さないとダメ?OK。じゃあ会社で残業するな(自分のPCとか、考えてやれ)。

といった具合です。企業は利益追求です。働いてもいない時間分の給与なんて出したくないんです。

なのでみなし残業と謳って、その時間内で仕事が終わることなんて殆どありません。

しかしながら、このみなし残業とやりがいは相性抜群です。

社員はやりがいを求めているので、給与を軽視する傾向にあります。
みなし残業で30時間分貰えていれば「残業代は出ている」と判断し、超過分は気にしない(声を荒げて請求しない)ことが多いです。

新卒の研修制度が追い込み型

ヤバい中小企業

新卒で入った会社がやりがい搾取の企業かを見極める方法です。
やりがい搾取の企業は新卒への教育を徹底します。

大学生から社会人になっている状態なので、シンプルに言えば甘い人が多いです。なので徹底的に追い込みます。今までの甘い考えを捨てさせるようにします。追い込み思考能力を失わせ、たまに甘い言葉をかけながら思い通りの人材に仕上げます。

私が経験したもので言えば
・毎日睡眠3時間(朝、7時出社)
・社員の前で朝礼を大声でおこなう
・恥を捨てさせるようなことをさせる
など、もっと酷いことがあったのですがあまり書くと特定されかねないのでヤメておきます。

冷静なタイプの社員がシレッと辞めていく

こういった企業にいる社員が誰しもやりがい搾取されているわけではありません。
・冷静なタイプの新卒社員
・中途社員社員
などは早いタイミングで退職していきます。

特に何か言うわけでもなく、シレッと辞めていきます。
良くも悪くも、中のことを冷静に見ているので、「何か言っても無駄だし、そもそも言う義理もない」といった感じで立つ鳥跡を濁さずですね。

キツい営業をする会社

やりがいを与えるに当たって
どの職種・経営スタイルにもすべからず与えられるわけではありません。

やりがい搾取になりがちなパターンは
・クライアント数が膨大
・とにかく、営業してナンボの経営スタイル
・スキルよりも人間力が大事になる
これらが会社やスタイルの特徴になっているとやりがい搾取が起きます。

営業だけがやりがい搾取になるわけではなく、同じ会社で働く他の職種も同様です。
また、傾向としては
・広告
・不動産
・人材
・保険
この辺りは、しばしばやりがい搾取が報告されています。

高卒の社員もいる

黎明期を支えたメンバーには高卒の人が結構います。
なので、課長や部長が高卒なことは珍しい話ではありません。

また、新しく入ってくる中途社員にも学歴フィルターをかけていないので、
能力とマインドが一致すれば採用されます。

私は能力主義なので、「高卒だからダメ」とは思っていませんので
お間違いのないようにお願いします。

カフェインが大好き

いくらやりがい搾取をしようとしても、身体は正直です。
根を上げてしまう人もいます。

そんな人には「レッドブル、モンスター」です。
夜遅くまで仕事が続き、精神的にも辛い場面があるでしょう。
そんな時に上司がシレッと栄養剤を買ってきて、プレゼントしてくれたらやりがい企業の証です。

まとめ

やりがい搾取企業は悪であることは揺るぎのない事実です。
しかし、社員が能動的に働く姿は立派です。しっかりと残業代と見合う給与を払えていれば、コインを裏返したように良い企業になるでしょう。

なので、やりがいと給与が両立されている企業を目指すと良いでしょう。

こっちでは中途企業あるあるもあるので是非見てみてくださいね。

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