株式会社カカクコム。皆さん1度は利用したことのあるサービスではないでしょうか。
カカクコムで調べて○マダ電機で値切ってみる
ヤ○ダ電機で実物を確認してネットで買う(カカクコム経由)
なんて言葉がネットで広がるほどカカクコムの認知度は高いです。
特段CMやメディア露出をしているイメージはありませんが、これだけの認知度をみると
「良いモノは勝手に広まる」という理論がよく分かります。
そんなカカクコムですが、気になりませんか?どんな企業なのか。年収はいかほどなのか。働き方やワークアンドライフバランス、社風など知りたくなってきましたので調べることにしました。
毎度のことながらVorkersを参考にします。
やはり口コミを見るのが1番です。実際に中で働いていた人が忖度なく書かれている内容が1番信用できます。
私はITの人なのでITで働く人向けの口コミを中心に集めます。
目次
結論から
エリート陰キャに残された最後の楽園
と表現してみました。全然、蔑む気はありませんがエッジを立てた表現をしてみたく…
調べてみて不思議な気持ちになりました。こんな社風の企業が日本に存在するのだと。
世の中には色々な社風な企業がありますが、カカクコムの社風は唯一無二です。
昨今の若者にとっては理想的な環境と言えると感じます。
・落ち着いて仕事がしたい。
・ロジカルに仕事がしたい。
・口だけ達者な人が得をするような企業で働きたくない。
・理系感のある感じが落ち着く。スマートに仕事がしたい。
そんな人にはピッタリの社風だと感じました。変に人間関係に悩むこともなさそうです。
それでまた、年収も満足できるかたが多いでしょう。
まさにスマートエリート向けの企業と言えます。そういった企業で働きたいかたにとってはうってつけの転職先です。
そんなカカクコムですが、それぞれ詳細に見ていきましょう。
年収
年収って大事ですからね。1番最初にみてみましょう!
上場企業は調べるのが楽で助かります。そして正確なデータなので信憑性が高いです。
カカクコムの年収は高いですね。2020年3月期は少し下げてますが線で見たら右肩上がりですね。
ただ、これは全体の話です。
平均なので一般職も部長職も混ぜて作られたカカクコムの平均年収です。
充分ありがたい数値ではありますが、もう少し正確に知りたいですね。
ということで転職口コミサイトから探してきました。
11段階の等級制になっており、7等級以上で裁量労働となる。
等級の中に、さらに「ゾーン」という段階が設定されており、等級とゾーンで給与帯が決定する。
6等級以下は残業代が1分単位で支給され、全社平均である20時間の残業を見込んだ場合の年収は
3等級で350~450万、4等級で450~550万・・・といった具合に、ざっくり1等級100万円刻みで昇給する。
人にもよるが、20後半で管理職は可能。
30前半で部長になる人もいる。マネージャー職は恐らく750万円~950万円くらい、部長は〜1100万円の予想。
30歳の平均年収は500~600万円くらいだと思われる。
給与制度の特徴:
目標の評価はボーナスに反映される。上回ると、ボーナスが1.2倍、1.5倍と変化する。
残業代は全額支給されるが、30時間を超えると、管理職にアラートが飛ぶようになっているので、基本は30時間まで
年収は前職ベースで設定される
参照先:Vorkers
現実的な年収がみえてきました。
大手IT企業だけあって年収の決め方もかなりしっかりしているようですね。
上記内容をまとめると
になります。1分単位の残業は嬉しいですね。
私の会社も1分単位ですが、かなり納得感があります。
また、多くのかたが該当するであろう年収です。500万程度からなので結構高めだと言えます。
ただ、前職の年収がベースになるのでそこはポイントになりそうですね。スタートアップや実力主義の会社で給与の高ったかたが転職する先としてはうってつけのような気がします。
逆に大手企業出身者は若い頃は給与据え置きなことが多いのであまり旨味はないかもですね。
要するに本当に実力のある若者を受け入れることの出来る企業と言えます。
ついでにですが、役職者毎ですと以下の通りです。
最後に募集要項から年収を探ってみましょう。
プロダクトマネージャー/プロデューサー【食べログ】
年収:応相談
WEBディレクター(ショッピング系コンテンツ領域)【価格.com】
年収:応相談
WEBディレクター(海外向けメディア)【Priceprice.com】
年収:応相談
やはり年収は前職ベースだと分かります。
転職サイトでみると


550万、500万〜650万、750万円です。
ポジション的には30前後だと推測できるので今までのデータは概ねあっているでしょう。
そして、前職ベースにしたとしても大体これくらいということです。
ついでにこちらは営業求人です。

日本だとまだまだ年収を比べると「営業>IT」になりがちです。しかし、カカクコムは逆のようです。IT人材が社内でも旗を振っているようですね。
会社情報
改めてですがここをみましょう。どういった会社なのか。
会社名:株式会社カカクコム
所在地:東京都渋谷区恵比寿南3丁目5番7号 デジタルゲートビル
事業内容:生活者ニーズを叶える情報サービス
従業員数: 1,160名(2020年6月末 現在)
※取締役、派遣社員及びアルバイトを除く従業員ベース
上場取引所:東京証券取引所市場第一部(証券コード:2371)
主要事業:価格.com、食べログ
参照:カカクコム公式HP
という情報が分かりました。
皆さん、1度は価格.comを利用したことはあるんじゃないでしょうか。その企業です。
そしてリクルートを抑えつけ業界No.1の食べログを運営している企業です。
リクルートが参入すると、多くの企業は負けてしまいますが堂々たる結果ですね。
個人的な見解は「Webサイト作りがめっちゃ上手い」です。
多くの事業会社は持っているWebサービス(1つ)を業界No.1にするために切磋琢磨するのに対して、
カカクコムは価格.comも食べログという2サイトも業界No.1にしています。また、昨今では求人ボックスというサービスも有名になっています。
※SEOに知見があるようですが、それも含めてユーザーファーストなサイトを作るのが上手いのでしょう。
勤務地はオシャレエリアですね。個人的にはオシャレエリアであるよりも利便性が高いエリアが好きなのでいまいちですw。ただ、このエリアで食事をする機会が多くなるとデートとかでのプラン設定が上手くできそうですね。どうなんでしょう。カカクコムの社員の皆様。
社内の雰囲気
やはり転職するなら社内の雰囲気は重要です。いかに有能なかたでも社内の雰囲気次第でパフォーマンスが出せずに早期退職することなんて普通にあります。
そんな大事な社内の雰囲気ですがカカクコムはどうなのでしょうか。
・部署によって雰囲気が違うがフロアが静寂としている部署もある
・落ち着いた風土がある、まったりとしている
・良い人、人格者が多い
・コミュニケーションをチャットで済ます
・不要なことはしないロジカル文化
・SEOの知識が身につく環境がある
・大企業病
というコメントが多かったです。一般的には営業部門の色が強くなりがちですが、カカクコムはIT主導の文化が根付いている印象があります。ITと営業が会議をすることはどの会社でもある話ですが、カカクコムではITが主導で話を進めたり意思決定をするようです。IT(Web領域)が分からないとカカクコムでは立場が作れない様子です。
満足している人が多い一方でちらほら大企業病に対する懸念もありました。
ただ、これに関しては大手企業全てに言える話です。あの楽天やサイバーエージェントといったベンチャー大手でさえ大企業病を抱えています。これは仕方ない話かなと。
社内の画像を見るならこちらがオススメです。リクルートがおこなったインタビュー記事です。
内容は企業間のものなのでマイルドになっています。話半分で良いと思いますが、社内の画像があるので社風など雰囲気を掴む参考になるかと思います。
ワークアンドライフバランス
カカクコムの社内はどこか落ち着いた感じがありましたがワークアンドライフバランスはどうでしょうか。昨今の社会状況的にも気になるところです。特に若いかたや既婚者にとっては転職時の重要な指標でしょう。
・残業は少ない(残業代は全額支給)
・有給は殆どの人がきちんと取っている
・フレックスタイム制が導入されている
・完全週休2日制
殆どの方がワークアンドライフバランスを感じると回答されていました。IT文化が強い側面もあり、パワーで何とかするよりもロジカルに考え計画的に進める面が強いです。故に無理な残業等もなく私生活を満足させている人が多いようです。
カカクコムへの転職難易度
カカクコムの社員は、8割が中途社員です。事業会社の傾向として新卒文化が強いですがカカクコムはそうではなさそうです。そういった意味でも他社から有能な人材を取り入れる社風と言えます。
30代半ばの方が多く、30代で転職を決意した人にとっても転職成功のチャンスです。
ポイントとして学歴よりも実力です。極端なことを言えば高学歴で一流会社に入りぬくぬくした人よりもベンチャーや中堅会社で実力を積んだ人を欲します。
しかしながら、一定の学歴は必要です。
カカクコムの選考フローと対策
カカクコムの選考フローは一般的です。
準備する点といえば
・SPI対策
・多少の面接対策
と言えるでしょう。
何か特別な選考フローがあるわけではないので、実力があれば受かりますし、無ければ落ちます。
そして、私の経験上、このように千の数ほど面接している企業に一発逆転はありません。
運良く受かることもなければ、運悪く落ちることもありません。
再三申し上げますが、実力が面接結果にきちんと反映されるでしょう。
【選考フロー】
・書類選考
・一次面接
・SPI(適性検査)
・二次面接
・内定
注意点?は一次面接から役員が出てくるそうです。ケースバイケース(相応のポジションの場合のみ)かもしれませんが、その腹づもりはもっておいても良いかもしれません。
また、SPIの準備は先にしておきましょう。一次面接通過からSPIの期限は一般的に3,4日です。
3,4日だと準備が間に合わない可能性がありますからね。
【よくある質問】
・メンバーに教育する際の価値観(出来ることをさせるのか、挑戦をさせるのか)
・食べログをさらに伸長させていくための戦略と戦術
・中途社員が多い環境に対して思うことは
・技術者として他の人よりも優れている点
・意図しない仕事をする際の取り組み方
・自分は守りの人か攻めの人、それともコントローラーか
・弊社のサービスを利用した感想
・仕事と会社に対する価値観
こう並べてみると、平均よりは難しい質問が多いかもしれませんね。
ただ、あなたの価値観や軸が定まっていれば回答がブレる事なくスマートに答えられるでしょう。
1番のミスは「整合性のなさ」「ネガティブな回答」です。
特にネガティブな回答を伝えるだけで終わらないようにしましょう。Whyの部分とポジティブに転換する回答を用意した方がいいでしょう。
また、回答を素直に答えて終わるような面接もやめましょう。
ダメな例)中途社員多いけどどう?→気にならないですね。自分も中途なので。
良い例)中途社員多いけどどう?→新卒や中途の割合を気にしたことはありませんね。ただ、考えてみると良い気がします。なぜなら、異なる会社で尽力されてきた方が多くいらっしゃるということなので、知識や経験が偏らず多く得ることができ、より自分への成長に繋げられると考えています。勿論、自分の知識や経験も還元することでチーム全体が成長するように働きかけたいと考えますね。
※この回答が良いかは前後の文脈によるので一概にはいえません。
言いたいことは、相手の意図を読み取った回答をすることです。
また、まるでその場で考えて回答しているキレのある人間だと思わせれればなお良しでしょう。
面接対策はすればするだけ良くなるので、鏡に向かって練習しましょう。
カカクコムアに合う人(IT)
色々と調査する中でカカクコムに合う人がみえてきました。
私の考察にすぎませんが、カカクコムを検討するかたは以下のような方だったら合うと思います。
・技術面に長けた人
・ロジカルで納得できる調整能力がある人
・パワー系ではなくロジカル系
・ガツガツよりもスマートな人
・要領の良い人
だと思います。力強く物事を進めるタイプよりは柔軟でスマートなタイプの方が上手く働けると思います。
一方で成長意識が強かったり、若い内は残業してでも能力向上に務めたい人にとっては合わない可能性が高いです。
まとめ
有名なサービスが作られる背景には、サービスを支える有能な人材達とその人材を抱える企業がしっかりしている良い例ですね。
もっと若い内にカカクコムを知ってればよかったなぁ…
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