DeNAと言えばどんなイメージをお持ちでしょうか。
・若年層にはスマホゲーム
・中高年には球団企業
・一般的な社会人にはIT企業
DeNAとは何をしている企業なのでしょうか。これだけ見ると何も関連性や特徴が掴めません。
そんなDeNAについて気になりませんか。
少なくとも私は調べたくなりました。
実態がよく分からず、それにしては高年収。
まるでコンサルファール。
しかし、IT企業と言われている。
巷では「DeNAは東大しか取らない」みたいな言葉もあります。
そんな謎多きDeNAについて詳しくみていきましょう。
本日もVorkersを基に調べます。
やはり口コミが正義です。
実際に中にいた人が書く忖度のない内容は何よりも信用できます。
目次
DeNAに就職するなら
高学歴が本気を出し切らないと生き残れない環境
DeNAは人の能力を引き出す力に長けた企業と言えます。
社会というのは面白いもので、高学歴が勝つゲームではありません(勝つ確率は高いですが)。
置かれたポジションや周りの先輩、同僚や向き合う仕事などの様々な要素が絡み合うことで凡人が非凡に勝るゲームです。
そんな複雑な社会に
「高学歴が本気になれる素晴らしい環境があれば、それが最強じゃね?」
というシンプル且つ最強の理論を実現した企業です。
最高の環境とは職場や給与、福利厚生など目でわかる、数字で示されているようなものから
理念や価値観などマインドセットまでトータルコーディネートされる環境です。
日本には高学歴がヌクヌク出来る企業は山ほどあります。
70%くらいの力でやってれば何とななる企業も数多くあります。
しかし、そうではないと。
「俺/私は120%の力で働きたい!」
そんな高学歴にはうってつけの企業と言えます。
ではもう少し各項目を作りながら、詳細にみていきましょう。
年収
就職活動をしたことがある人も1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
「DeNAの年収はヤバい」
他の企業とは一線を画す年収を払うという噂があります。
そして、転職者にとっては1番大事な情報ですよね。
転職する際に年収を気にしない人もいないでしょう。
それくらい生活に直結する大事な要素です。
過去9年分はこちら
2019年3月期:791万円
2018年3月期:768万円
2017年3月期:757万円
2016年3月期:777万円
2015年3月期:777万円
2014年3月期:751万円
2014年3月期:718万円
2012年3月期:757万円
2011年3月期:728万円
(出典:有価証券報告書)
これが平均です。
DeNAの年収は非常に高いですね。
IT企業でこれだけの年収は恐れ入ります。
右肩上がりに伸びていき、790万円まで上がっています。近いうちに800万円を超えそうです。
有価証券報告書の年収は役職者も年齢も1つにして平均にしている故に
若いかたにとっては少し現実的な年収ではないことが多いのですがDeNAは異なるようです
Vorkersの平均を見ると758万円。
これが示す意味とは「年齢にとらわれず、出す人には出している」ということです。
もう少し詳しく知りたいと思い、転職口コミサイトから参考になる口コミをピックアップします。
年俸制。あまり上がりません。年俸は 月給 * 12月分 + 賞与 * 倍率 * 2月分 で計算される。
新卒は基本500万。AI系は600万で、経験を持つエンジニアはそれより高い給料をもらっている。賞与は年2回あるが、1回あたり年収の1/26ほどである。
600万~800万くらいの層が一番多いように思います。
1000万以上となるとかなり目立った活躍をしないと難しい印象です。
参照:Vorkers
スタートが高めに設定されており、一部尖った人が高給になる仕組みです。
平均は800万弱ですが多少のバラツキがありそうです。
口コミでは年功序列よりは実力によるところで年収が分かれているようでした。
ただ、職種による差は存在するようです。
ビジネス>企画>ゲーム>マーケティング>プランナー=営業
※エンジニア・SEは例外(ビジネス職よりも高い人もいれば営業レベルの年収の人もいる)
各企業を調べていてよく思うのですが、
日本の風習を断ち切り技術・スキルのある人に重きを置いた企業は成長しています。
その結果、営業が1番下になるのですが、
こうなっている方が企業として成長している傾向にあります。
また、ビジネス職というのは面白いですね。いかにもDeNAらしいです。
この職が存在するのも社長の思想や会社としての方針が強く反映された結果と言えるでしょう。
大手IT企業にいながら、M&Aや戦略系コンサルティングファームのような仕事が出来るのもDeNAが人気たる所以かもしれません。
最後にDeNAの求人を見てみましょう。
エンジニア系:12求人
経理:2求人
月給:294,167円〜1,250,000円
所謂、総合職的な採用やエンジニアは新卒でおこないつつ、足りないエンジニアを中途で補っているような形でしょう。
自分がどの職種で働きたいかによってDeNAの入り方は異なりそうです。ただ、中途の場合は今更感ありますが…
会社情報
改めてですがここをみましょう。
先ほどから「IT企業」「球団」「ゲームメーカー」「コンサル」など言っていますが
本当のところはどんな企業なのでしょうか。
DeNAって何をしている会社なんでしょうか。
会社名:株式会社ディー・エヌ・エー(英文名 DeNA Co., Ltd.)
所在地:東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ
事業内容:ゲームを始めとしたエンターテイメント事業
従業員数: 連結:2,558名(単体:1,622名) (2020年3月末時点)
上場取引所:東京証券取引所市場第一部
主要事業:ゲーム、球団運営
(出典:公式HP)
DeNAは分かりやすい主要サービスがないことが特徴です。
良い意味で言うのであれば、特定の事業に頼らず多面的な経営が出来ています。
悪く言えば、エッジの立つようなサービスが作れていないことです。
モノづくりの企業というよりソフトバンクに近い投資企業に見えました。
エンターテイメント、娯楽といったところを中心には据えていますが、
上手いこと企業を吸収や権利を購入して、その後はDeNAなりにアレンジをすることを得意にしているようにみえます。
こういったM&Aをしたり、企業コンサルをする業務は
いかにも高学歴が好きそうな仕事ですよね。
人気な理由が見えてきた気がします。
私がDeNAのHPを見た感想としては、
今後はエンターテイメントに限らず裾野を広げて色々な事業に手を出すのではないかと予測しています。
所謂、楽天経済圏のようなLTVモデルを作りたいのではないでしょうか。
勤務地は渋谷のど真ん中ですね。個人的には渋谷は好きではないのでど真ん中に構えられても魅力はあまり感じません。ただ、若い方や渋谷の文化が好きな人にとっては最高の立地と言えます。
もう少し詳しくDeNAを知る
先ほど、M&Aだったり企業コンサルの話をしましたが、もう少し詳しく解説します。
まず、事実として明かされているのは
・「DeNA」の”e”は、eコマースの”e”
・企業ロゴには笑顔が描かれている
・企業ビジョンは永遠のベンチャー
・創業メンバーはマッキンゼー出身のコンサル出身
・組織運営はピラミッドではなく球体型
これらが明かされています。
・人が本来持つ力を引き出す
・成長してさらなる能力開花をする
この考えが根底にあり、それを体現する環境を用意しているように思えます。
「ゴリゴリに働いてきた一般的な人>頭でっかちな働きをしてきた高学歴」
社会人ならこれがわかると思いますが、
それをきちんと理解して社内環境に取り入れているように思えます。
DeNAの根底の強さはこういった社員の力を引き出す部分にあると言えます。
そんなDeNAが何に注目しているかですが
エンターテイメントを長く人らしく楽しむこと
を大事にしているように思えます。
・ゲーム
・自動運転
・遺伝子検査
・仮想ライブ空間
・漫画アプリ
・オークション
などなど、楽しいことや便利な世界を目指したサービスが多いのが特徴です。
その根底にあるのが「AIの研究開発」です。
DeNAのHPを見てもわかる通り、事業並びで1番上にきていることから力の入れ具合が分かります。
こういった事業は他の企業でもやっていることですが、DeNAには特徴があります。
・他社との業務提携もしくはM&Aがうまい
・優秀な社員が本気で働いているので、プロダクトのレベルが高い
・特定の事業に固執しないバランス感覚がある
といった、他社には真似できない強みがあります。
AI事業はやればやるほど、価値の上がるものなので
時間が経つにつれて、DeNAの強みはより強固になっていくでしょう。
代表取締役会長の南氏とのインタビューはこちら
社内の雰囲気
社内の雰囲気ってかなり大事な要素です。
その人の成長や退職要因などは社内の雰囲気次第です。
実体験としても、社内の雰囲気は年収と同じくらい重要視しています。
そんな社内の雰囲気ですが、DeNAはどうなのでしょうか。
・風通しが良い
・フラットな関係性。故に若手でも結果を求められる
・「こうあるべき」という理念のもとに作られた”DQ(DeNA Quality)”を最重要視している
・誰が言うのではなく何を言ったのかを大事にする透明性の高い組織
・化物みたいに優秀な人がいる
・人を大事にする文化、人を応援・支援する文化を醸成してきている
・コンサル文化が強い
というコメントが多かったです。
DQを大事にしておりそれが浸透しているように思えました。
実力のある人にとっては非常に働きやすい環境と言えます。
DeNA出身の経営者が活躍しているのもこういった文化が浸透していたと取れます。
また、かつてキュレーションメディアの事件があり、
それ以降は勢いで進めすぎずにちゃんと振り返るようにもなっているようです。
若手でゴリゴリ仕事したい人にとっては最高の環境ですが、
物静かに仕事をこなす人にとっては合わない環境と言えます。
今まで調べた企業ですとカカクコムとは真逆な雰囲気を感じます。
ワークアンドライフバランス
実力主義の会社はワークアンドライフバランスが崩れがちですがどうでしょうか。
昨今の社会状況的にも気になるところです。
→逆に成果を出していないと帰りづらく成果を出せるまで残業
・マネジメント層になるととにかく忙しい
・副業OK(申請の必要あり)
・裁量労働制
・子持ちにとって、働きやすい環境と制度がある
結果を出していれば、何でもOK。
そうでなければ出すまで頑張る。
結果にはコミットする。そんな文化に見えました。
もっと分かりやすく言えば、
DeNAで本気になるならばワークアンドライフバランスは捨てる覚悟が必要。
でなければ社内で淘汰されていく。
と言うより、DeNAに入るような人はそもそもワークアンドライフバランスを重視していない。
「好きで仕事をしているのだからワークアンドライフバランスなんて考えが存在しない。」
「ワークアンドワークバランスでしょ?」
私はそのように受け取りました。
参考として、30歳までに結果と役職が付けばそのまま働いてもOK、そうでなければ転職した方が良いように思います。
若い頃の苦労は勝手でもしろと言いますが、まさに苦労を買う環境だけ用意されているように思えますね。
DeNAにヌクヌクホワイトな環境を求めるのがお門違いのようです。
DeNAへの転職難易度
2019年、DeNAに入った新卒の内、約半数が東京大学出身です。
他、有名企業と比較しても異常な割合となっています。
他の有名企業は早慶が最も割合が多くなっていますがDeNAに入る早慶は殆どいません。
社長を含めて創業者メンバーもマッキンゼー出身であり、
学歴を見ている部分は否めないと感じます。
高学歴の就活生にとってはDeNAに受かるのが1つの分かれ目と言えますね。
ただ、どの企業も中途に関しては学歴+実績です。
実績を見てもらえるので東大でなくともチャンスはあります。
DeNAの面接対策
正直、他の企業とは比較にならないくらい難しいです。
・論理性
・意外性
・DeNAの理念に沿っているか
・短く分かりやすく
・自律性
・協調性
これらをエピソードや質問に対する回答から見抜かれていく形です。
シンプルにいえば「明日から新規プロジェクト任した時に成功という形で完遂できる人」のレベルを求めます。
勿論、その領域のことなんて分かりませんが、「周りをうまく巻き込む」「答えまで論理的に筋道が立てられる」「能動的に動ける」「常識にとらわれずもターゲットの気持ちを掴むことが出来る感覚」「多面的に物事が見られる」を持ち合わせていれば、出来るものです。
それら能力を持ち合わせているかを面接やGDなどで読み取られます。
なので
・基礎能力のない人
・学力がない人
・学力しかない人
はバッサバッサ切られます。
結果的に体育会系の高学歴だけが残るというのも納得です。
詳しい面接対策はこちらが参考になるでしょう。
DeNAに合う人
色々と調査する中でDeNAに合う人がみえてきました。
私の考察にすぎませんが、DeNAを検討する人は以下のような方だと。
・高学歴でありながら泥臭く働ける方
・勢いと論理性を兼ね備えた方
・DQ理念を尊重出来る方
・何にでも手を出せる気持ちと何でもできるようになる人
だと思います。
こういった企業もなかなかないので面白いですね。これだけ尖ると唯一無二です。故にこういった環境で仕事をしたいかたにとっては魅力的でしょう。
まとめ
DeNAの株を買おう。この会社、まだまだ伸びるぜ
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