【超大作】リクルートの競合他社一覧。リクルートグループと戦う各業種の企業とその勝率とは

IT系の話

リクルートという企業をご存じでしょうか。ユーザー向けサービスを多分野で展開しています。
リクルートホールディングスが親会社となり、
HRテクノロジー事業、メディア&ソリューション事業、人材派遣事業
これら3つを軸としたサービスを各グループ企業で運営しています。

特に優れた点は
・サービス運営能力
・人材育成能力
・先見性
・スピード感
であり、お金になる分野への参入が非常に速いです。特に海外展開はうまく行っており、日本の産業に限界があるとみたと思いきや、海外展開を進めており、今では海外売上比率が50%前後に達しています。この見定める力とスピード感は大したものです…

また、後発で新規参入しても一定のシェアを獲得します。
故に各分野で専門特化しているサービスが既にあっても、それを押しのけてしまうことも多々あります。
専門特化で運営している企業からしたらたまったものじゃないですね。
なので、リクルートを競合とする企業は「対リクルート」という言葉を合言葉に日夜競っています。

多くの分野で活躍しているリクルートなので、
自分が入社した、する企業の競合がリクルートになっていることも珍しくありません。

本日は、リクルートグループが展開するサービスとその競合をまとめます。
競合とその競合に対する勝率をそれぞれ書いていきます。
それなりに分かっているつもりではありますが、
競合選びと勝率は主観なので、そのつもりでご覧ください。
就活生や転職者の就職活動の参考にしてもらえればと思います。

※リクルートは分社化していましたが、また統合し直したようです。今回、ここに記載するようなサービスを展開していたリクルートの企業は、殆どがリクルート本体に吸収されています。

目次

人材領域

リクルートと言えば、
人材領域が最も有名であり企業としても1番力を入れている領域です。

分かりやすいサービスだと、リクナビです。
就活生にも馴染みのあるサービスかと思います。
ただ、他にも一杯あるんです。
リクナビは人材系のサービスの1つであり、他に多くのサービスを展開しています。

と言うのも、人材業というのは
・人材派遣業
・人材紹介業
・求人広告
・人材コンサルティング
といった形で4種類に分かれています。

先ほど紹介したリクナビは新卒の求人広告です。
中途の求人広告もあれば、アルバイトもあります。
また、残り3種類でもリクルートはサービス展開しています。

何となく、多岐にわたるサービスを展開しているイメージが湧きましたでしょうか。
それらを1つ1つ確認しながら、競合をチェックしましょう。

新卒採用

サービス:リクナビ2023
競合:マイナビ(マイナビ2023)
勝率:45%(リクルートの勝率)

あのリクナビに対抗する企業は株式会社マイナビが運営するマイナビ2023です。
※数字は西暦毎に変わる

そしてリクナビの方がシェアを獲得していると思いがちですが、
実はマイナビの方が優勢気味になってきているように思えます。
ここ数年で立場が逆転したので、認識のない方も多いでしょう。

かつてはリクナビの方が掲載数も多く、学生からのイメージも強かったので、1位に君臨していました。

しかし、マイナビの企業努力とリクルートが個人情報の取り扱いに問題を起こしたことで優勢は逆転します。
企業掲載数、学生登録数、アプリ利用率は全てマイナビの方が勝っている状態です。また、競合にあたるONE CAREERというサイトがありますが、そちらにも抜かれ気味になっています。

ただ、かなり拮抗している状態なので、今後どうなるかは分かりません。
後追いのマイナビが追い抜いた状態なので、マイナビ優勢が下馬評ですが、
リクルートにとっての人材領域は生命線です。まだまだ分からない状態です。

中途採用(求人広告)

サービス:リクナビNEXT
競合:パーソルキャリア(Doda)、エン・ジャパン(エン転職)

勝率:70%

リクナビの中途バージョンであるリクナビNEXTは中途領域では圧倒しています。
新卒領域と異なり、多くの企業が参入していますが
それでも尚、リクルートは堂々たる地位を確立しています。

競合となりうるのは、
・同じく人材領域を扱うパーソルキャリア
・サイトの設計がうまいエン・ジャパン
の2社でしょう。

競合の話についてですが、新卒領域ではいなかったパーソルキャリアが登場します。
Dodaというサービスを運営しており、転職者から人気のサービスです。
現状はパーソルキャリアが負けているように思えますが、今後の動向は読めません。
と言うのも、Dodaの勢いが凄まじいからです(主観)。ただ、パーソルキャリアの主体はエージェント業と言われています。企業としてさらなる投資をすれば媒体分野でNo.1になることも遠くない未来かもしれません。

一方でリクナビですが、買収したIndeedをメインに据えていくような動きを感じているためリクナビがIndeedにすり替わる可能性もあります。いずれにせよ、リクルートの強さは圧倒的と言えます。

中途採用(人材紹介)

サービス名:リクルートエージェント
競合:パーソルキャリア(Doda)、マイナビ(マイナビエージェント)
勝率:70%

ここでも競合は同様です。
パーソルキャリアとマイナビが競合となりうるでしょう。
ただ、同様にリクルートが優れているのは確かでしょう。
広告費への投資も凄まじいため、その差は広がるように感じます。
そのため、この勝率はなかなか崩れないかなと感じます。

また、転職する際に転職エージェントを使うなら複数社に頼むのが一般的です。
その複数社を選ぶ際にリクルートが外れることがほぼないことを考えれば、その利用率は確固たるものと言えます。

そして、競合と求職者を取り合いになっても、高い確率で勝利します。
・持っている求人数
・CA(キャリアアドバイザー)の地頭
これが競合よりも勝っているからです。

中途採用(ハイクラス人材紹介)

サービス名:リクルートダイレクトスカウト
競合:ビズリーチ(ビズリーチ)、エン・ジャパン(ミドルの転職)
勝率:20%

人材紹介業は少し複雑であり、ハイクラス領域が存在します。
リクルートエージェントやDodaは20代や30代で600万円にいかないくらいの人がメイン層ですが、リクルートダイレクトスカウトはハイクラス領域をターゲットとしています。求職者の年収によってサービスが分かれているということですね。

そんなハイクラス領域で盤石の地位を築いたのがビズリーチです。経営者として大変優れた南壮一郎氏が優れた戦略と戦術を繰り出して10年もしない間にハイクラス領域でNo.1を獲得しました。

そんなほぼ1強の状態に風穴を開けたがっているのがまたもやリクルートです。元々キャリアカーバーというハイクラス領域のサービスがあったのですが、リクルートダイレクトスカウトという名前でリブランディングをしています。リニューアル後の広告投資が凄まじく、噂話だと四半期?半期?でかけたCM広告費が全CMでNo.1という話もあります。そのおかげでビズリーチとリクルートダイレクトスカウトが競る状態まで迫っています。リクルートとしても力を入れている領域だと分かるため、もしかしたら勝率が逆転するかもしれません。

人材派遣

サービス:リクルートスタッフィング
競合:テンプスタッフ(パーソルテンプスタッフ)、アウトソーシング(アウトソーシング)、パソナ(パソナ)
勝率:80%

人材派遣業は悪い意味で注目を浴びがちな領域ですが、
この領域でもリクルートが圧巻しています。

あの竹中平蔵氏が会長を務めるパソナも事業展開する領域です。
しかしながら、パソナは業界でも4位であり控えめなシェアです。

それよりも、パーソルキャリアに引き続きパーソルテンプスタッフが注目株ですね。
パーソルHD配下にあるパーソルテンプスタッフはリクルートに迫る勢いがあります。
日本市場だけで見たら、パーソルテンプスタッフが地位を確立してもおかしくありません。

海外での派遣業など、ワールド目線にするとリクルートの圧勝です。
派遣の海外進出をしており、一定の成果を上げています。

トータルで見るとリクルートの盤石は安定していると思えますが、
日本国内、アメリカ、欧米などポイントで絞るとその結果が覆る日もありそうです。

アルバイト

サービス:タウンワーク、※Indeed
競合:dip(バイトル)、マイナビ(マイナビバイト)
勝率:80%

タウンワークと聞けば馴染みがありますでしょうか。
あれを運営しているのはリクルートです。
バイトルやマイナビバイトよりも圧倒的な知名度を誇っています。

既に圧倒的な地位を確立しつつも、今後も安泰です。
なぜなら、Indeedという媒体も持っているからです。

Indeedはアメリカ発の求人検索サービスですが、日本法人はリクルートが買収しています。
そのため、アルバイト求人をIndeedでも掲載することが可能になっています。
タウンワークを知らない人もIndeedで拾い上げる2段構えです。
知名度もSEOも両方カバーしきれています。

競合としてはバイトルとマイナビバイトがありますが、かなり厳しいと思われます(パーソルキャリアはバイト事業を撤退)。
駅をマイナビバイトが結構な投資をしている?のかよく見かけます。何とか食らいつこうという感じが見て取れます。
今後、期待できるポイントはLineバイトというLineとの業務提携による拡大です。Lineバイトの求人はマイナビバイト経由の求人です。若年層に馴染みのあるLineなので、お手軽さや知名度を利用して展開を図る可能性があります。ただ、恐らくアライアンス契約だと思いますので、Lineにお金を払っている状態です。
サービスの拡大は出来つつも、利益が出ない商売になりそうな予感です。

そういった意味も含めて、アルバイト領域はリクルートの一人勝ち状態です。

海外展開(人材紹介)

サービス:RGF
競合:JACリクルートメント(JACリクルートメント)、リーラコーエン(Reeracoen)
勝率:60%

海外展開と記載したのは、海外でも事業展開をしているからです。
人材業を営む企業は揃いも揃って人材紹介業をしています。

先ほどの中途採用(人材紹介)と記載したのは国内の話です。
こちらは海外に限った話をします。

ここでは勝率も出揃う企業も異なります。
海外での人材紹介業は「JACリクルートメント」「リーラコーエン」が一定のシェアを獲得しています。
※リーラコーエンの親会社はネオキャリア(Reeracoenを逆から読むとネオキャリア)

三竦みのような状態であり、
・王道のリクルート
・高品質なJACリクルートメント
・スピードのリーラコーエン
これが海外駐在員の認識です。

特にリーラコーエンの勢いが凄まじく、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長拡大しています。
成長曲線だけ見れば、リーラコーエンが1位を獲得する日も遠くないのですが、そう甘くもありません。
私の見込みによれば、どこかでやらかしそうです。それくらいスピード重視です。

またJACリクルートメントも注目です。
ハイクラス人材に特化した人材紹介業のノウハウが海外で活きている良い例です。
確実な信頼と実績を積み上げているので、リピーターも多い人気企業です。
長い目で見れば、JACリクルートメントが1位を取るのではないかと思っています。

現状、リクルートがシェアを獲得していますがうかうかできない領域です。
しかし、現状維持に甘んじない企業体質なので何かしらの手を打つでしょう。

その他

サービス:Indeed
競合:カカクコム(求人ボックス)
勝率:80%

求人検索に特化した検索エンジンを持つサイトで比較しています。
リクルートはIndeedを対象としました。

現状だけ見ると、圧倒的にIndeedでしょう。
求人数、知名度、利用者数…何をとってもリクルートが運営するIndeedが勝ります。

しかしながら、相手はカカクコムです。
Webサービス運営に長けているカカクコムが運営する求人ボックスは将来性抜群です。
伸び率が凄まじく、ここ数年で利用者数が爆増しています。

カカクコムはSEOに知見があり、検索した際に上位表示させることに長けています。
また、Webサイト作りも上手いので、ユーザーフレンドリーな設計です。

グローバル基準で動くIndeedと日本特化の求人ボックス
日本だけを対象にした時にどちらが勝るかは見ものです。
将来的には日本人の特徴を理解しているカカクコムが日本市場を圧巻しても何もおかしくありません。今後の動向に注目ですね。

生活領域

How and why to choose your philosophy of life » IAI TV

生活領域とは飲食や美容、健康、旅行など生活に関わるサービスを指します。
ネットのない時代と比べて、飲食店を予約するのも旅行先を決めるのも何かしらのWebサービスを利用しますよね。
リクルートはこの生活領域も強いです。

人材領域が本腰であることは揺るぎありませんが、この生活領域もそれに迫る勢いで力を入れています。
決して片手間でやっているようなことはありません。

生活領域はとても多くの分野があります。
どこか見落としている可能性もありますが、抜け漏れなく探したつもりです。
それら1つ1つの分野のサービスと競合をチェックしていきましょう。

飲食

サービス:ホットペッパーグルメ
競合:カカクコム(食べログ)、(楽天資本の)ぐるなび(ぐるなび)、Googlemaps
勝率:40%

ぐるなびに負けているわけではなく、
先ほど挙がったカカクコムが運営する食べログに引き離されています。
マイナビ、ビズリーチ以来に負けている領域です。

利用者数を始めとしたほぼ全項目で食べログが圧巻しています。
詳しくはこちら

https://webtan.impress.co.jp/n/2019/01/18/31582

恐ろしいのは、カカクコムの本命サービスは食べログではないということです。
カカクコムの本命サービスは価格コムです。電化製品とかの値段を比べれるサービスです。
食べログも2本柱の1つではありますが、カカクコムからしたら2番手のサービスでありながら、飲食領域では1位を獲得しています。カカクコムの情報はこちら

また、ぐるなびも脅威になり得る存在です。
楽天資本が無かった時は無視してもいい存在でしたが、楽天資本が入ったことが重要です。
楽天経済圏という楽天のサービスだけで生活が出来るサービスを各領域に展開しており、飲食もその1つにしようとしています。既に、ポイント関連では連携が済んでいます。
今後、楽天の運営力でぐるなびがさらなる進化をしていくことは想像に容易いです。

補足として、気になるのはGoogleです。
Googleレビューの存在が飲食予約のサービスを淘汰しかねないと思います。
「食べログを見なくても、Googleレビューでいいや」
ってなってる人も多くいます。

現状はそうは言いきれないので、各社は食べログ等と契約していますが安泰とは言い難いです。
Gooleレビューの信憑性が増せば、飲食店は食べログに掲載する必要がありません。
予約システムだけ安い何かを利用すれば完結です。

飲食領域においては、今後が分からない領域と言えます。

旅行

サービス名:じゃらん
競合:楽天(楽天トラベル)
勝率:35%

またもや、競合の方が優れている結果になりました。
恐らく、かつてはじゃらん一択だったでしょう。
しかし、急成長をする楽天トラベルに抜かれた形になります。

これは感覚で申し上げているわけではなく、数字で出ております。
「宿泊数」「利用者数」「ポイント還元率」全て楽天トラベルが勝ります。
くわしくはこちら

https://www.projectdesign.jp/201705/rivals/003632.php

個人的には「ポイント還元」がカギになっているように思えます。
楽天経済圏で使えるポイントを獲得/利用できる楽天トラベルが優秀でしょう。

正直、どっち使っても大差はないのですが、
楽天のポイントを頻繁利用する人にとっては
「なら、楽天トラベルにしよっかな。旅行だと沢山還元されるし」
となるのが、ユーザー心理でしょう。

楽天経済圏を強化する楽天となかなか打ち手がないリクルート
今後もこの差は広がるのではないかと予測しております。

美容

サービス名:ホットペッパービューティー
競合:楽天(楽天ビーティ)EPARK(EPARKビューティー)
勝率:80%

同じく楽天が競合になります。しかし、ここではリクルートに軍配が上がります。
完全に主観ですが、「楽天は予約できる店舗が少ない」ことが要因に思えます。
また、市場に対するビジネスモデルが微妙にマッチしていない気がします。

リクルート:毎月固定費でリクルートに支払う
楽天:成果報酬で楽天に支払う

これが美容室側からの目線です。どちらが良いかはケースバイケースですが、

薄利多売の経営スタイルを取っている場合は、リクルート
1人当たり単価の高い経営スタイルの場合:楽天

こうなると、一般的には薄利多売の美容院はリクルートを使う方が良い状態です。
なので、楽天であれど、なかなか現状を打破出来ていないです。

ただ、美容室からしたら「リクルートの掲載料が高い!」という悩みがあります。
これに対して、最近進んでいるのが「予約専門サービス」です。

正直、「この美容院にしよう」と決めたら変えないですよね。
美容室もそれを分かっています。なので、掲載料を払い続けるのではなく
自分たちで予約機能を持つ方が安く済みます。

美容室も「予約サイトがないと、ユーザーがこれないし、電話予約は手間」
という背景があるので、予約機能のあるサービスがあれば充分です。

そういった背景より、
最近は有名な予約機能サービスと契約をしてそこからの集客にシフトしつつあります。

現状はリクルートの一強ですが、今後どうなるかはまだ分からない状態です。
楽天の動きも見過ごせません…

コスメ

サービス名:ホットペッパービューティーコスメ
競合:アイスタイル(@cosme)
勝率:10%

恐らく、リクルートが歯が立たない領域の1つでしょう。
サービス単体の力では最も差があるように思えます。
アイスタイルが展開する@cosmeが強すぎます(小学生並みの感想)。

美容関係は詳しくなくて恐縮ですが、どのサイトを見ても
「@cosmeが良い」
「@cosmeがトップ」
など推す声ばかりです。

また、注目株は「C CHANNEL」です。
アイスタイルやリクルートとは異なる路線でユーザー数を獲得しています。
インスタグラムなどを上手く活用した広告展開は独自路線です。
また、海外での展開も上手くいきかけているようで今後に注目です。

コスメ知識がなくて申し訳ないのですが、
「実はホットペッパービューティーコスメが1番」
なんて声がありましたら教えてください。

ポイント

サービス名:リクルートポイント
競合:楽天(楽天ポイント)、PayPay(PayPay)
勝率:5%

これに関しては、ポイントに関して詳しくない人でも分かりそうですね。リクルートポイントってあまり聞きませんよね(主観です)。多くの方はペイペイや楽天ペイといったサービスを利用しているのではないでしょうか。

ポイント関連は楽天だけではなく、多くの企業が展開する事業ですが今回は楽天にスポットを当てます。理由としては
・ポイント界の大手
・経済圏で利用できるという仕組みが似ている
からです。

楽天は楽天経済圏の仕組みやマーケティングが上手いです。
その中心にいるのがポイントシステムです。
いわば、楽天にとっての生命線です。

人材をはじめとした多事業展開で大きくなったリクルート
楽天経済圏を視野に入れながら大きくなった楽天

どちらがポイントの使い方に長けているかは一目瞭然です。
正直、楽天が失態をして失墜しない限り、ここが逆転するのはなかなかなさそうです。

クレジットカード

サービス名:リクルートカード
競合:楽天カード(楽天)
勝率:5%

楽天カードは説明不要でしょう。
クレジットカードの普及率No.1のトップカードです。
楽天経済圏の屋台骨というポジションであり、楽天経済圏を支える軸のサービスです。

クレジットカードはリクルートや楽天だけではなく、多くの会社が参画しています。
楽天を含めて、他の会社を押しのけてNo.1を取るのは一苦労どころではありません。

リクルートカードがNo.1になる時は、リクルートが展開する他サービスも全てNo.1になった時でしょう。
①多くのユーザーにサービスが利用される
②リクルートカードだと還元率が良い
③リクルートカード作ろう
④リクルートカードでリクルートのサービスを使うと還元率が良いから、他のサービスもリクルートにしよう
こういった流れを作れれば、逆転の芽が出てきます。

ただ、簡単な話でもありません。
そういう意味では、クレジットカードでNo.1になるのは当分先です。
もしくはこないかもしれません。

通販

サービス名:ポンパレモール
競合:楽天市場
勝率:5%

言わずもがなの楽天市場です。通販市場は楽天とAmazonの2強であり、
リクルートがここに上手く差し込めていない状態です。

ポイントやクレジットカードを上手く利用するには、
使用用途の広さをアピールする必要があります。
そういった意味で通販サイトはかなり有効です。
日常品から趣向性の高い物までポイントやクレジットカードが利用できるのが魅力と言えます。

リクルートも同様のことが出来ますが、シェアが圧倒的に違いますね。
こういったサービスは両方利用することがないので、0か100の世界です。
楽天経済圏で生きている人がわざわざポンパレモールを利用する理由がありません。

楽天とAmazon
この2社を上回りNo.1を取るのはほぼ不可能でしょう。

そういう意味ではリクルート経済圏ってのははなから成立しない話なんですよね…

インテリア

サービス名:TABROOM
競合:フライミー(FLYMEe)、ニトリ等のメーカー
勝率:10%

厳密には競合と言い難いのですが、
あえて作るとフライミーや大手メーカーサイトが該当します。
TABROOMは通販サイトではありません。通販サイトは撤退しています。

https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/casestudy/00012/00330/

一方でFLYMEeやニトリ等はサイト上からの注文が出来ます。
記事にもある通り、リクルートも撤退せざるおえないほど難しい分野です。
そこでシェアを獲得したFLYMEeに軍配が上がるのは必然の結果でしょう。

リクルートとしては情報サイトとしての地位を狙っており、
そういったサービス展開をしております。

ここに関しては同じサービスを扱っているわけではないので比較をしきれない部分が多いです。
ただ、リクルートはこの分野を諦め、他企業はここで成功を収めました。

モバイル決済

サービス名:AirPay
競合:Square(Square)、楽天(楽天ペイ)
勝率:50%

恐らく、リクルートが本腰を入れており、負けられない戦いになっている分野です。
競合はアメリカのSquareと楽天の楽天ペイです。

それぞれ、出来ること出来ないことがあり
お店の状況で導入する機器は異なるので、
どこが優れているかは言い難いです。

リクルートとしてはここは何としても押さえたいところでしょう。
なぜなら、リクルートは多分野で多くのクライアントを持っているからです。
それらクライアントにこの機器を導入するチャンスがあります。市場があります。

AirPayを導入できれば、囲い込むことが出来るので
既に契約している掲載契約を継続させるのにも役立ちます。

ここに関しては、これからといったところでしょう。
リクルートが勝つのか楽天が勝つのか、勝った方が市場を制圧していくでしょう。

人生の転機領域

Turning Point — Fellowship Reformed Church

人生の転機とは受験や結婚、車、家など大きな買い物や転機を意味します。
本来、リクルートはこの領域に対して強い力を発揮しています。

と言うのも、リクルートはかつて紙媒体が主流でした。
昔の人たちが雑誌を買ってまで読みたいものは何でしょうか。
・漫画などの娯楽
・刺激的な本
・著名人が書いた本
など色々ありますが、その中の1つに「情報誌」があります。

家や車は最たる例です。大きな買い物なので、色々な情報を見比べて選びたいですよね。
だからリクルートが作った情報誌には価値がありました。
そうやって需要のあるところに目を付けてビジネスを拡大してきました。

「大きなお金が動くタイミングは見比べることが大事だ」
という会議があったのかは分かりませんが、
結果的に大きなお金が動く人生のターニングポイントにリクルートの事業が展開されています。

今でいうスーモなどはそういった紙からの歴史があるんですね。
人材もその1つではありますが、リクルートにおける人材領域は大きすぎるため別出ししました。

賃貸

サービス名:SUUMO
競合:LIFULL(HOME’S)
勝率:80%

リクルートの歴史ある分野でもあるため、当然のNo.1です。

ホームズも使いやすいサイトであり、
働きがいのある企業でランクインする企業でもありますが、それでもSUUMOに軍配が上がるでしょう。
・営業力
・歴史
・マーケティング
この3つを崩すのは簡単ではありません。
あの緑色のキャラクターを見るとSUUMOを思い出しますよね。

人材力のあるライフルが太刀打ち出来ていない状況なので、
優れたテクノロジーや画期的なアイデアが起きない限り、盤石の地位でしょう。

学習

サービス名:スタディアプリ
競合:ベネッセホールディングス(進研ゼミ)
勝率:80%

私には子供がいないので、80%はかなりの感覚値です。
しかしながら、ネット学習と言えばスタディアプリが思い浮かぶ人が大半ではないでしょうか。

勉強と言う分野はどうしても教室文化が根強く、固定概念もありました。
ITが時代でないときはリクルートも手を付けていない領域でした。
しかし、ITの波と時代を読む力で誕生したのがスタディアプリです。

今でこそ、普通になりましたが、
ネットで学べるスタディアプリは画期的なサービスと言わざるを得えません。
一気にユーザーを獲得し、他の追随を許さない地位を獲得しました。

競合になる進研ゼミも歴史あるサービスなので、根強いユーザーを獲得していますが、
ここはリクルートの勝利とさせてください。

気になるのはYoutubeですね。
学習エンタメが流行っているので、ここを上手く抑えるけるのが重要でしょう。
※しかしながら、スタディアプリの性質とは少し異なるので競合にはならないかもしれません。

中古車

サービス名:カーセンサー
競合:プロトコーポレーション(グーネット)
勝率:80%

グーネットは愛知発から出来たサービスで東海ではかなり有名です。中日ドラゴンズのスポンサーも努めており、青いキャップに赤いロゴマークは色の合わなさ具合も相まって目立ちますよね。

カーセンサーもグーネットも共に同じような歴史があり、
出品台数も同じくらいなのに、
なぜリクルートが上なのか。

これは、対応力の差ではないかと感じます。
この差がジワジワとボディーブローのように効いて、今の差を生んだ気がします。
・紙からITへのシフトスピード
・時代に合わせた営業活動
・マーケティング力
これらを常に先読み先読みして手を打ったのがリクルートです。

その結果、クライアントからの満足度やユーザーからの満足度もリクルートが勝ったのであないかと考察します。

ネットで調べた限りではプロトコーポレーションは少し体質の古い会社に思えました。
攻略のカギは内部の浄化からな気がしますが、どうでしょう。
今後の動きに注目したいです。

結婚

サービス名:ゼクシィ
競合:ハナユメ
勝率:90%

この領域においてもブランディング力が凄まじいです。
CMや口コミなどで圧倒的に知名度を広げ、競合を許さない展開力です。
「机の上にゼクシィが置いてあった」
的な言葉が広がるくらいなので、ユーザーへの馴染みもバッチリです。

この領域は楽天やマイナビも参入していますが、思うような結果にはなっていません。
恐らくですが、楽天としても本腰を入れるつもりはないでしょう。
ポイントやクレカを中心としたビジネスをする上で結婚式にかかる費用はアンマッチに思えます。

リクルートが各分野で活躍する理由

ここまで多くのサービスと競合との関係性をみてきましたが、
「多分野に手を出してるけど、勝率高くない?」
と思いませんか。

多くの企業は1分野で地位を取るのに必死なことに対して、
リクルートは多くの分野で勝利を上げています。

なぜでしょうか。

なぜ、リクルートはどの分野にいっても一定の成果を出すことが出来るのでしょうか。
それは以下が要因に思えます。
・営業力
・変化力
・ワークエンゲージメント
色々ありますが、この3つに絞りました。

リクルート社員は仕事に対して本気で楽しむ心を持ち、成果を上げます。
互いに尊重しあい、高めあうことで成長スピードも早く、高いです。
そういった若くて活気のある社員が中心になりながら、成長するのがリクルートです。
起業推進文化なので、老害が残ることもなく、良い年齢で去っていきます。
起業成功した社員がいれば、リクルートと上手くシナジーをすることもでき、Win-Winの関係を築けます。

そういった、常に最新で高級な腕と足を持つリクルートですが、
ブレインたちもあなどれません。
リクルートは変化に敏感であり恐れません。
常に先読みをして手を打つ仕組みと文化があります。
優れた戦略と戦術を描ける人材がコア人材として残っています。
まさに鬼に金棒と言えます。

リクルートが楽天に押される理由

飛ぶ鳥を落とす勢いのリクルートですが、
楽天とバッティングした分野ではしばしば負けています。

なぜでしょうか。私が推測するに
・描いた世界観の違い
これに尽きるかなと思います。

・お金になりそうな分野にノウハウの横展開で攻めていったリクルート
・楽天経済圏と言われる、楽天サービスで生活が出来てしまうことを理想にサービス展開を進めた楽天

成果の出やすいのはリクルートのやり方ですが、
時間をかけた勝負になると楽天の世界観が効いてくるのは明白です。

経済圏ビジネスはドコモを始め、他企業もやり始めていることですが、恐らく全て失敗します。
こういうのは最初にやったもん勝ちです。
未だに大手携帯会社と契約しているユーザーが大半な日本人が経済圏を変更するイメージが全くわきません。
楽天が相当な改悪をし続けない限り、ユーザーの離脱は起きないでしょう。

そういった意味でリクルートに勧めたいのは
・強みに立ち返る
・効果的なM&A
・海外展開の拡大
これに尽きるかなと思います。

日本でも貧富の二極化が進む中で一億総中流の時代に流行ったサービスは流行りません。
クライアントからお金をせしめるのも難しいですし、ユーザーも見るだけで買いません。
そんな日本で戦い続けるよりも、上手くいってそうな海外展開を進めるべきではないでしょうか。

その領域で今までの強みとM&Aを駆使して拡大を図れば良いように思えます。

リクルートはオススメ出来る企業なのか

オススメできます。

年収、働きがい、成長、ブランド、どれを取っても最高ランクでしょう。
20代が成長できる場なので、やる気のある20代には特に勧めたいです。
今までにない考えや経験を得ることが出来るので、人としても成長しますよ。

何点か注意すべきポイントは
・リクルートのどこ?というのを確認しておく。出来る限り親会社に近い方が良い
・タイプ次第では事業の似ている楽天の方が良いかもしれない
・物事を斜めに見るタイプは合わないのでやめた方が良い
・契約社員の雇用形態も多いので、

というところでしょうか。

何度か出ている楽天ですが、
・伝統ある育成プログラムで、一定の水準まで成長するのがリクルート
・日本で活躍できる人材になるのがリクルート
・エリートがさらなるエリートになるための環境が楽天
・海外でも活躍できる見込みをつけるのが楽天
こういった差があるように思えます。

どちらが良いかは価値観次第でしょう。
※英語が出来ないと楽天では契約社員になるので、ご留意を。

まとめ

長い歴史を持つ企業ながら、その変化力には恐れ入ります。
リクルートの中を知っている人からすると、
リクルートがどの分野でも一定のシェアを取ることが出来るのって必然に思えます。

頑張ってくれリクルート

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