【大手企業あるある】中小から大手に転職したからこそ分かる、大手企業の良さや悪さを解説します。

大手企業社員の戯言

大手企業とは大企業の中でも知名度、業界内シェアを獲得している企業群です。
TOYOTAや楽天、味の素などの企業は大手企業です。
大企業が全体の0.3%に対して、大手企業は0.0075%と言われています。

そんな大手企業ですが、大手企業社員だから分かる「あるある」があります。
「え?良いの?」
「許されるんですね」
こんなことばっかりです。

私は元々ブラック中小企業勤務だったので、
野良猫から家猫になったかのように世界の違いを感じることばかりです。
だからこそ大手企業の特徴が分かり、本当のあるあるというものが分かります。

 

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そもそもこの記事を書こうと思ったのが、この記事でした。
「大企業あるある」を書いたものです。
これを見て、「ちょっと違う部分がある」と思いました。
・大企業と大手企業は違うもの
・中小から大手に行った人ではないので、見落としがある
と思いました。

就活生は現在進行中で選考を進めていると思いますが、
大手企業の素晴らしさを知るとともに、粘り強く頑張って欲しいと思います。

私は苦労して大手企業の社員になりましたが、
新卒から大手企業に行ければ、それに越したことはありません。
日本はまだまだ転職者が簡単に大手企業に入れるような仕組みになっていませんからね。

目次

最初は給与がそこまで高くない

大手企業=高給取り
このイメージですが、合っているようで少し補足があります。

確かに年数を重ねることでそこらへんの人では敵わない高給になります。
限られた人だけでなく、すべからず年収が高いです。
なので大企業の従業員は高給取りというイメージが強いです。

ただ、入社初期は違います。意外にも?その辺の企業と大差はありません。
残業代を足しても大差はありません。
なので、大学生の友達と会って会話をしても「そんなもんなんだ」と思われがちです。

しかし、本当に高給になるのは、先ほど述べたように年数を重ねた後です。
具体的には20代後半からです。ボーナスの上がり幅が半端ないです。
この辺りになると、友達に言いたくないくらい貰うことになります。

ただ、大手企業に入ったからといって調子に乗ってお金を使いすぎないようにしましょう。
給与が上がっても、その分の生活水準を上げてしまったら元も子もありません。

人が多すぎて他人行儀になる

数フロア貸し切りなどをしており、端から端まで自社の社員。もうとにかく人が多いです。
そうなると同じ会社の人たちなのに名前も知らないなんてことは普通です。
顔も覚えられる量ではないので、全員と初めて会っているようです。

なのでちょっとした用事や道を空けたりするなどでキッカケがあっても他社の人と話すかのようなコミュニケーションになります。

また、余談ですが同じフロアにいる人が自社の人であるという情報だけがある状態なので、知らないおじさんに会うととりあえず気を遣います…w
「名前も顔も知らない人だけど、多分どっかの課の役職者なんだろうなぁ」
こんなことをよく思います。

逆に中小企業にいた頃は社員同士でスルーするようなことはありませんでした。
知らない人でも「お疲れ様です」
知っている人であれば「最近どうですか」
のように何かしらの会話がありました。

分業化がかなり進んでいる

人が多すぎると色々あります。先程で少しお話していますが、誰が誰だか分からず完全に他人状態です。
その上、仕事も分業化されています。そうなると、隣の島の人ですら何をしているか分かりません。

中小企業にいた頃の仕事の幅を10とするならば
大手企業でおこなう仕事の幅は2~3です。
「これは任せてもいいんだ」
「他人に任せて大丈夫かな(全部自分でカバーしていたせいで、他人に任せるのが不安)」
などいらない不安を抱くことになりますが、数ヶ月もすれば慣れます。

良い言い方をすれば、専門特化型と言えます。
自分のキャリアが明確な人にとっては極められるので有難い話です。
しかし、オールラウンダー型だったり総合職型の幅広く物事を見たい人にとっては少し不満かもしれません。
そのポジションまで辿り着くのはかなり先です。10年、15年…

余談ですが、何か連絡をしなければいけない時は大変です。
直属の先輩や知り合いに聞きつつ、辿っていくことで分かります。
これが意外にもめんどうなんですよね…

福利厚生が充実しすぎている

会社の中にイオンがあるような感じです。
キレイな食堂で安いランチ、コーヒー屋、格安で受けられるクリニック、マッサージ。
「会社の中に住めるなぁ」といつも思ってます。むしろ一室貸してくれって思うくらいです。

そして、何かあれば当然のように費用を出してもらえたり、安くサービスを受けられます。
・リゾート地のホテルに格安で住める
・キレイなマンションを借り上げており、独身の間や転勤者は格安、無料で住める(家賃補助は別で出る)
・自己研鑽(セミナー、本など)のための費用が全て出る
・語学研修制度もある
・数年に1回、大量の休暇が貰える
・年末年始やお盆は通常の倍くらい休める
など中小出身の人間からしたらとろけてしまいそうになります。

また、福利厚生とは違いますが色々な企業の営業さんが弊社に営業をしてきます。大量に人がいるので割引を効かせておりめちゃめちゃ安くサービスやモノの購入ができます。
・誰でも新築マンションに安く住める(敷金礼金仲介手数料、各種謎の費用が全て無料)
・車が安く買える(東京住みだと要りませんが…)
など、地味にあると嬉しいことがあります。

中小にいた頃は「制度はあるけど、結局実費」ってことが多かったです。
もしくは、そもそも福利厚生が充実していないので恩恵がほぼ0でした。
大手企業に転職した時に福利厚生が充実しすぎていて、かなり嬉しかった記憶があります。

意外にもテレワークは進んでいる

大手企業は身動きが遅く、テレワークが進んでない?
それはエセ大手企業です。本物の大手企業はテレワーク進めてます。

元々、個人に業務が依存しすぎていないのでテレワークも進めやすいです。
皆がそれぞれのタスクをしっかりこなせば業務が線になるようになっています。
そして自走力のある人ばかりなので問題もありません。

人間関係が希薄なのが功を奏しているのか、
「話す時だけ話せば仕事が回る」仕組みができあがっています。
そのため、テレワークも積極採用しており、実際に私の会社も週4日はテレワークです。

中堅企業にいた頃は人間関係の蜜さや濃さを大事にしていたので、テレワークが全く進んでいませんでした。
・「会わないとダメ」と言う上層部
・そもそも社内ネットワークなどのセキュリティ関連の準備がない
・テレワークをしてもサボる社員が続出
など色々とダメな状態でした。
もし、週4日テレワークにしていたら崩壊していたこと間違いなしだと思います。

窓際部署がある

追い出し部署とも言うのでしょうか。
露骨すぎないのですが、ちょっと見れば「あの人、そうだよなぁ…」
と分かるような席次になっていたり、明らかに元気のないおじさんがいます。

中小企業にいた頃は窓際部署を置く余裕なんてないので、パワハラで追い出していたのをよく見ました。
しかし大手企業は余裕がありますね。何十人の窓際族を置くくらいなんてことありません。
むしろ、変にパワハラで追い出した後に労基などに行かれる方が面倒です。
そんな事に時間を使うくらいなら、出来る仕事をさせていたほうがましということでしょう。

ただ、直接害があるわけではないのでぶっちゃけどうでもいいです。
今は思っていなくても、もしかしたら自分もそうなる可能性だってあるわけです。
そう考えれば、他人がとやかく言えるような話ではありません。

大手企業でも余裕がなくなっているのか「早期退職制度」が実施されているところもあります。
今後、窓際族という言葉も死語になるのかもしれませんね。

モデルみたいな美人が普通にいる

世の中にいる知的で可愛い子って大手企業に集まっていると実感できます。
「大手企業って顔採用をしているんだな」ってのを肌に感じます。

これ、男性なら少しは分かってくれると思うのですが、可愛い女性や綺麗な女性がいるだけで
・身だしなみは絶対に整えていこう
・私服(自分の場合)もオシャレなものにしておこう
と自分への意識が高くなります。また、コミュニケーションに気を遣うようになります。

男だらけのコミュニティだと荒々しい言葉遣いや少し強いコミュニケーションを取ってしまうこともありますが、女性がいることで緩和されているような気がします。
コミュニケーションの円滑化を促してくれているような気がします。

中小企業にいた頃も可愛い社員がいたのですが、明らかに割合が低いです。
工業高校の姫的な感じです。その割合でしか女性がいないので、社内恋愛も起きづらいです。

意外?にも社内婚が多い

まぁまぁ社内婚をしている人がいます。
男性も女性も顔立ちの良い人が多いので、ペアになりやすいんだと思います。
ただ、その情報が共有化されているわけではなく、知ってる人は知ってるような感じです。

中小企業にいた頃も社内婚がありましたが、ほぼみかけませんでした。
社内婚をしても「あの人とあの人が…」という感じで、皆が皆知っている状態です。
また、これは感覚的な話ですが、家族感が強いので「なんか気持ち悪い」という感情が生まれます。なので中小企業で社内婚はオススメしません…笑

余談ですが個人的には大企業社員同士の社内婚は推奨派です。
互いに事情をよく分かっていますし、互いに理性を制御できる大人です。
双方の給与を足せばかなりのものです。結婚後も上手くいく可能性が高いです。

社長は幻のポケモン、役員は準伝説ポケモン

一応、本社勤務ですが半年以上たった今でも社長を見たことがありません。
「うちって社長いるのかな?」
って思うくらい、見ません。
恐らくですが、すれ違っても分からない気がします。

一方で中小企業の頃は社長との距離感が近かったのでよく覚えています。
私は趣味の都合で会長や役員と遊んでいたので、かなり距離感が近かったです。
特別な役職の人に対して、レアな感情は一切ありませんでした。

個人的には経営層と近い中小の感じは良かったです。
中小と言っても従業員500名程度はいたので、一端の企業を作り上げた人たちです。
話は面白いですし、人間的な魅力のある人たちでした。
なので、学ぶことも多かったと記憶しています。

社内のシステムが多すぎる

歴史ある会社故に仕方ないのですが、昔から使っているシステムから最新のシステムまでごっちゃまぜになっており、
「あれをやるならこのシステム」
「あー、これは最近こっちのシステムに移したよ」
「このシステムは要らないようでいるんだよ」
ってな感じであっちにもこっちにもシステムがあり、混乱します。

私はITの人間なので、どれだけシステムを見せられても抵抗なく覚えられますが、
ITに明るくない人にとっては混乱しかないです。

一方で中小にいた頃は良かったかというとそういうわけではありません。
・システムが導入されていない部分があり、手書きが残っている
・途中でカスタムを諦めているせいで、逆に使いづらい
など、煩わしいと感じることが多かったです。

セキュリティが盤石

大手企業のセキュリティに対する意識は異常です。
・企業ブランド故に外部から狙われるリスク
・人が多いので内部からの漏洩
これらをかなり警戒していると言えます。

・各フロアに外部のセキュリティ会社の方が見張っている
・PCは全て監視ソフト導入
・テレワークなどでPCを持ち帰る際、利用する際のルールが厳格
・個人携帯で連絡をさせない
など、全てが見張られている感じです。

一方で中小にいた頃は
・会社携帯がないので、個人携帯でLineのやりとり
・スカイプなどセキュリティレベルの低いソフトを使う
・「気をつけよう」くらいで、厳格なルールがない
・カフェで仕事は推奨(サービス残業させられる)
など、いつ漏洩しても何も不思議じゃありませんでした。

労働環境の改善が進んでいる

大手企業は従業員数が多いです。
なので、良くも悪くも労働環境などの気になる情報は外部にも漏れやすいです。
・●●はブラックだ
・××みたいな仕事をしている
など、ネガティブなことが表に出やすいです。
また、大手企業がそういった環境にあると、ネタにされやすいです。

そのせいか、労働環境の改善に強い意識があります。
物理的にも精神的にも働きやすい環境が整っています。

逆に中小企業はひどいものでした。
今思い返しても、まともな労働環境ではありませんでした。

まとめ

中小企業あるあるよりは1,000倍良い!!
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