始まりましたね。西野亮廣さんが総指揮を取るえんとつ町のプペル。
芸人が映画を撮ることは過去にもありましたが、西野亮廣さんがやっているというのも含めて話題の一作になっています。
Youtubeでは中田敦彦さん、新R25などで取り上げられ、CMもうたれています。
認知度だけで言えば老若男女に認知されるマーケティングが済んでいます。どんな人でも西野亮廣さん監修ということは知らずとも名前は知っているかも。というくらいには知れ渡っています。
しかし!!
「えんとつ町のプペル?何それ」
「ゴミ映画だよね」
など逆張り勢もいます。その気持ち…めっちゃ分かります。
西野と聞いただけで鳥肌や嫌悪感しか湧かない人も大勢いますよね。そういったことも含めて話題になっていると感じます。
そんなえんとつ町のプペルは
・厳し目で見る派
・ゴミであろうと褒める派
・純粋に見る派
に分かれます。私は厳し目派です。オンラインサロンや個の力()を否定するわけではないですが、やっていることがいつものパターンですからね。頭流星街の人たちを集めてお金を巻き上げる仕組みはいつの世もあります。
大手企業に務める身としては、「宝クジって当たるからやらないと損!」って言ってる人と一緒だと思っています。
※私の記事は大手企業記事なので、ちょくちょく大手企業というワードが頻出します。
そんな私がえんとつ町のプペルについて評価します。
目次
えんとつ町のプペルを評価するにはまだ早い
私は評価としては最低ランクですが、主観です。なので「この作品は見る価値ありません」とは言えないです。
作品の評価というのは大衆が決めるものです。映画で言えば、興行収入が高ければ評価の良い作品と言えます。
なので、
・これから数ヶ月をかけてどれだけ見られるのか
・年単位でランキングに載る作品なのか
が指標になります。
しかし、西野亮廣さんの映画は少し注意しなければなりません。
・初速は信者による代理購入があるので収益がついている
・信者の「感動した!」の声が数ヶ月溢れかえる
・成功の基準を変えてでも「成功している」と発表する
からです。今のインターネットは声が大きければ世論の評判を変えられます。ツイッターで信者がリツイートしまくれば、まるで良い作品かのように作れます。そして、その意見を見た人が実際に見る流れが作れます。
Youtubeでも成功している。過去にないパターンなど良い意見を言い続ければ、「成功したんだ」と錯覚します。これは中国がよくやるやり方なので、構えていても騙されます。
これから3ヶ月、4ヶ月以上は悪い声を搔き消すくらいの良い声が出続けます。信者と信者に乗せられた人が見るので数ヶ月間はすごい収益が出るでしょう。
しかし、それらの結果や意見は何の参考にもなりません。
年単位での結果、放映終了時点での興行収入を基準にしなければいけません。
一般的な成功のボーダーラインは興行収入10億円
短期的な目線で見ずに長期的な結果で見るにあたり、何をもって成功とするのか。
これについてお話しします。よく言われるのが成功のボーダーラインは10億円です。
制作費対比で10億円であっても失敗。1億円でも失敗。などになりますが、西野亮廣さんの場合は制作費対比で述べるのは適切でないでしょう。
ご本人もお金を稼ぐことよりも世の中への影響を大事にしています。売上ベースで見る方が指標としては適切です。
それは、映画を見る人にとっては「映画にいくらのお金がかかっているか」よりも「どれだけ売れたのか」の方が記憶にも残りますし、記録にも残るからです。
ついでに10億円の興行収入を出した場合、年間TOP50程度です(約700本の内)。
ついでに西野さん曰く、10億円の興行収入を出しても赤字らしいです。
個人的には傾向と対策で10億円の興行収入は見えているから仰ったと言えるでしょう。
えんとつ町のプペルは成功する可能性が高い
私は見る価値なしの評価ですが、恐らく成功するでしょう。
なぜなら
・見られている映画は見られる
・良い映画が見られるわけではなく、マーケティングが重要
・上記の条件を満たすためにはゴミ映画でなければ可能
だからです。世の中は良いモノが売れるわけではありません。良いと言われるモノが売れるのが世の中です。
その仕組みを作るには優れたマーケティング次第です。
・最高の初速
・「最高でした!」的なコメントを集めるCM
・●●も絶賛
・Youtubeの各チャンネルで「西野さんのプペルは良かった」の声で埋める
など、こういったのを上手く擦り込めば人は見ます。第三者的な意見や数字で評価されると人は納得してしまいます。
そういった背景がある中で西野さんのプペルはかなり追風にあります。
・印象操作はし慣れている
・Youtube界隈に顔が効いているので、自然と良いコメントで埋まる
・信者がSNSで発信してくれる
・初速は信者がチケットを必要以上に購入しているので、売上が保証されている
・サロンメンバーのポスティング活動があるのである程度の成果は出る
こういった背景があるので、確実に初速は成功し、それを見た次のユーザーを囲い込むことができます。
そのユーザーを上手く囲い込むことが出来れば、雪だるま式に映画を見る人が増えていきます。
また、雪だるま式に増えていく際に見る人たちは「女性と子供」です。ここに刺されば確実に成功します。プペルはそういった層にも見やすい作品になっているので、雪だるまになる条件としてはクリアしています。
ただ、これの成功条件には「最低限見ていられる映画」である必要があります。
そこに関しても、高いお金と信者の中から質のいい人材を登用しているので問題ないでしょう。
大手企業に務める独身男性が見たえんとつ町のプペルの感想
大手企業というのはどうでも良いのですが、サラリーマンの男が見た結果としての感想でとらえてもらえればと。
・論理的に考えておかしい場面が多い
・「腐るお金」の話とかどうでも良い。知ってる。
・ゴミ人間を通じた伝えたいことが下らない。ただ、高校生や個の力が好きそうな大学生には刺さりそう
・西野亮廣さんがチラつくので映画としては駄作
・時間経過と歌が連動する君の名は系のやり方は男には向かない
でしょうか。
普通に働いている、リアリストな男性にとってはつまらない映画です。逆に夢や希望を持つことに満足したり、何か分からないけど現状に不満がある人にとっては感動の嵐でしょう。
恐らく、私のようなユーザー層はターゲットになっていないので合わないのも当然なのかなと。
感化されやすい層や細かい設定よりも世界観を重視する人がターゲットになっているので、そういった人にとっては刺さると感じます(マーケティングも追風になるでしょう)。
私の場合は記事を書く前提で見たので、耐えられましたが、特に錬金術をする予定のない人は見る必要ないと感じます。
まとめ
映画が内容よりも作者でマーケティングする作品は総じてダメですね。
ついでに西野亮廣さんのことは嫌いじゃないですよ。
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