目次
結論から
0.6倍~0.8倍(日本で働いていた時と比較して)
これくらいのイメージです。
他の職種で働く現地採用よりは良い
日本で働いていた時と比較すると下がる
この感覚です。
ただ、0.6倍~0.8倍と聞いても少しイメージしづらいと思いますので年収軸と職種の掛け合わせで解説していこうと思います。それを見つつ、自分の年収を想定してみてください。
前提
まず前提として日系企業の求人をベースにしています。そして、職種についてですが海外だと限られます。理由は日本での成功事例を海外で展開するのが基本だからです。そうなると自社サービスに関するポジション(プランナー、ディレクター、プロデューサー、戦略、プログラマー)はありません。基本的にはメーカーなどの下請けでサポートをしている会社に限られ、それに関する職種になります。
では具体的にみていきましょう!
年収200万~300万:約8割
殆どがこのラインにいました。要するに現地採用者に求めることはここで書かれることです。
「私の年収低すぎ…!!」って思いますよね。はい。低いと思います。日系企業というのはIT人材を軽視しますからね。それはそうなんだから仕方ないw
ついでにアメリカとオーストラリアだとベースでも400万スタートくらいでした。
お金を目的にした海外挑戦だとジレンマに苦しむ為、自分なりの目的を持って海外挑戦しましょう。
インフラ系エンジニア:常にある
鉄板ですね。日系企業のメーカーなどを顧客に持ちサーバの構築やネットワークの整理、管理など日系企業のネット環境を整備します。時にはプリセールスとして営業もあります。
日系企業の窓口として相談に乗ったり、提案をしていきます。緊急時には自分が手を動かして作業等にも当たりますが実作業は現地のメンバーに行ってもらったり同行したりします。
プレイヤーとしての能力、現地のメンバーをまとめる能力が重要となります。
社内SE:常にある
比較的大手企業が出す求人です。現地の社内SEもいますがやはり日本人を欲しがります。駐在員の要望や質問に答えたりしつつ、現地の社内SEに指示を出していきます。また管理がぐちゃぐちゃになっていることが多いのでその整理をしたりそうならないように仕組みを作ります。
他の職種と比べてホワイトな傾向があります。また大手に属す為、給与や手当も手厚い傾向があります。オフタイムに色々活動したい方にとってはオススメの仕事です。
現地のマネジメント能力が大事になります。若くして係長レベルの仕事をします。
オフショア開発マネージャー:国により常にある
今はベトナムが流行りですね。日本の開発案件をベトナムのプログラマーにやっていただくに当たり、その間に立ち仕事をします。日本からの要望や要求事項を整理します。それを現地のメンバーに落とし込み開発のコントロールをします。日本からくるタイトなスケジュールを外国籍の方に分かってもらいながら進めるのは大変です。
日本人の開発メンバーをコントロールするのとはわけが違います。指示だけすればいいわけではなく、モチベーションのコントロールやクドイくらい声かけをしていかないと上手くいきません。
給与は他よりも高めです。しかしその分大変になりがちです。オフショア開発をしている会社は色々ある為、会社選びに注意しましょう。もし私がやる場合は自社開発のオフショアです。日本で下請けの会社がその開発を海外に流している場合はきついケースが多いです。
Webマーケティング:国により常にある
メーカーから受注を受けてデジタルマーケティングをしています。日本人のクライアントに定期的な報告やMTGをしつつPDCAを回していくのが基本です。実際の設定などは現地のメンバーにしてもらったりすることが多いです。
この仕事は現地にも多くあり競合が多いです。差別化を図り進めていかないと乗り換えられたりしますのでクライアントとの関係性や提案力が大事になります。
また、ビジネスモデル的にも顧客数が大事になります。時には新規顧客の開拓に当たったりします。
現地のメンバーにも現地の企業を顧客に持って同じことをしている為、その管理も求められます。
この仕事は給与が安いです。クライアントの都合で忙しくなる為、ハードになりがちな仕事です。
EC管理:タイミング次第である
正直、多くはないです。日系のEC事業で活躍している企業は限られているからです。現地のEC企業もあり、そこが求人を出していることもあります。
仕事内容は様々です。データベース管理、顧客向けの管理サイトの設計、発注、在庫管理、購買、発送のシステム構築、管理、効率化など多岐に渡ります。基本的にはインフラ寄りの知識がないと出来ません。
もし求人が出ていれば高給なことが多いです。しかし、求めるスキルも高いです。
RPAエンジニア:最近増えてきた
インフラ系エンジニアに似ている部分があります。製造業の製造システムを自動化していく仕事です。背景としては給与が安く低コストで製造出来るからその国に進出したにも関わらず、最低賃金の上昇によりコストバランスが取れなくなってきているからです。従業員を減らして機械だけで回せるようにしたいという想いがあります。
私もこの仕事には特段詳しいわけではないので申し訳ないです。分かっていることはクライアントから自動化したい部分をヒヤリングしたりこちらから提案をしていき自動化部分を選定します。開発コストの算出やスケジュール感を出しつつ費用対効果を算出しクライアントと同意を取ります。そこが問題なければ現地のメンバーにエンジニアとして開発をしてもらいスケジュール通りに納品をしていきます。
個人的に思ったのは難しい仕事であったり流行りの仕事であるにも関わらず、それに対しての給与ではない印象です。
年収301万~500万:約1割
現地採用だとこの給与レンジは稀です。求めるレベル感も高く、日本人的な採用方法だと35歳オーバーなど年齢を見ている部分もあります。
オフショア開発マネージャー:稀
ベンチャー企業で急成長の企業であったり、能力の高い方を欲している場合です。現地の社長のように数字に対するコミットも求められたり全体のマネジメントもします。
もう一つの可能性としては現地の企業でもなく日系でもないオーストラリアやアメリカを本社にしている外資です。給与が高くこの年収で求めることがあります。この場合は日系の人材エージェント経由では見つけるのが難しく、その国のエージェント経由で見つかったりします。
年収501万~:約1割
あまり見かけません。この給与レンジの場合、特定の職種ということがなく社長代理のようなポジションです。登記上は別の方になっており、その人は基本的に日本にいます。しかしまとめる人が必要なのでそのポジションを求めます。社長として動くので「あなたはこの仕事です」ということはなく何でもします。なので求められることも多く高いです。
「昔、駐在員をしていた」「大手IT企業にいた」「その経験がある」など経歴が重視されます。
その他
海外のIT系の仕事はこれ以外もあります。しかしそれは現地採用ではありません。駐在員として行くことが多いです。SAPコンサルタントが良い例です。年収も800万~と高給取りです。他にもフルスタックの映像系のエンジニアや大手企業の進出に伴う立ち上げなど出来る人が限られるものが多いです。もしそういった能力をお持ちだったらそのルートで目指すことをお勧めします。
まとめ
如何でしたか。個人的には給与が低い割に求めることが多い印象です。もし、IT系で海外に行きたいのであれば駐在員を目指しましょう。今までの話は何だったのかwまぁそれくらい年収が低いのでオススメできないということです。
もし、駐在員で行きたいのであれば大手IT企業(情報通信)です。まずは日本で採用され実績を積みつつ、希望を出して海外に飛び出しましょう!
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