【激務?】人材紹介営業の辛いところ。実態を知ることで魅力・向き不向き・ヤバさ・楽しさの意味が分かる

大手企業社員の戯言

人材紹介をご存知でしょうか。
転職活動をする際に初めて対面する方も多いでしょう。
彼らは転職希望者を別の企業に転職できるよう、サポートする方々です。

具体的には
自社が持つ「人材欲しいです」と言っている企業リストの中から
最適な企業を選び、転職者に紹介をして内定まで中継ぎしてくれます。
…否!!

「人材紹介はヤバイ」
なんて言われるのは、ここではありません。
これはCAと言われる仕事です。
本当にヤバイのはRAです。

CA?RA?何のこっちゃとなりますよね。
RA:リクルーティングアドバイザー
CA:キャリアアドバイザー
これが意味になっています。

人材紹介にはこの2職種が存在します。皆様がお会いするのはCAです。
その裏で企業から人材募集の要望を貰いに行くのがRAです。

CAも辛いところはありますが、
RAに比べたら、まだましです。

ついでに、大手企業だとRAとCAを別々の人で担当していますが、
中小零細だと両面と言われ、RAとCAを兼任しています。

そんなRAとCAがある人材紹介ですが、
ネットで調べると
「激務」「辛い」「辞めたい」
と言うムンクの叫びが聞こえてくることもあれば、
「楽しい」「やりがいがある」
などポジティブな意見もあります。

実際はどうなのでしょうか。
そのように言われる理由も含めて、
RA、CAの辛さを中心に語っていきたいと思います。

 

目次

とにかくアポイントを取らなければならない・・・RA

人材紹介営業の最も辛いところでしょう。
恐らく、辛いと言われる7割はここにあります。
最近だと飛び込み営業はあまり聞きませんが、それでもテレアポは現役です。

新入社員がまずやることは、
「テレアポ・テレアポ・昼食・テレアポ・テレアポ」
これで1日が終わります。

100件、200件の電話をしてアポイントを取ります。
これが半年、下手したら1年続きます。
太いお客がつかない限り、テレアポは終わりません。

勿論、優良顧客は先輩たちが既にかりとっているので
新入社員はぺんぺん草からヒマワリを探す作業です。

多くの方はここで辛くなります。
100件かけても1アポイントも取れないこともありますからね。
そりゃ、心が折れるってものです。

RAは共に女性が向いていると言われますが、
女性の方がアポイントが取りやすいからですね。
※だからって男性陣は言い訳にはなりません。

訪問しても案件が取れない・・・RA

それをどうにかするのが営業の仕事ではありますが、
人材紹介営業はアポイントが取れたからって安心は出来ません。

営業したところで、実にならないことの方が多いです。
なぜなら、大概が既にどこかの人材紹介会社と付き合っているからです。

ご存知でしょうか。
日本には22,977(2018年度)の人材紹介会社があります。
そりゃ、どこかから営業が来て付き合いがありますよね。

このようなレッドオーシャンな状態で
自分が選ばれるように営業しなければなりません。
なかなか大変なものです。

たまにいるヤバイ求職者・・・RA

晴れて、案件を獲得しました。
CAと協力して候補者を集めます。
そして、企業に紹介をします。

「ほぉ。じゃあ面接してみようかな」
となったとします。

・当日、ドタキャンしました
・当日、やっぱり行けませんと言われました
・面接がダメダメでした

こんなことがあるんですね。
これがRAの難しさです。
無形商材でありながら、商品が人です。
とにかく、読めないんです。
※それを見込んで手を打つのも腕の見せ所です。

せっかく苦労して、クライアントになった企業はどう思いますでしょうか。
何千も人材紹介会社がある中で、わざわざ継続的な付き合いをしようとなりますかね。
ならないですよね。

企業との関係が切れてしまうことがあります。
これはRAにとって辛いの一言です。
上司からも怒られます。

とにかく自転車操業になりがち・・・RA

「人材紹介って楽しい!」ではなく
「人材紹介は辛い」となる人は
間違いなく、自転車操業に陥っています。

自転車操業とは
操業を止めてしまえば倒産するほかない法人が、慢性的な赤字状態でありながら他人資本を次々に回転させて操業を続けていく状態のことである。
※参考:Wikipedia

人材紹介営業をしている一営業マン的に言うと
「お呼ばれして訪問・案件ゲット」で仕事が回せるような状態にはならず、
「テレアポ・訪問・紹介」を常に繰り返している状態です。

この状態にある人は100人が100人「辛い」となります。
逆に既存クライアントを掴んだ人は「楽しい」となりがちです。

完全なる実力社会を見せつけられる・・・RA/CA

この業界は先輩後輩の関係はありつつも、先輩が必ず勝つゲームではありません。
むしろ、根性と愛嬌のある後輩が勝つことがしばしばあります。

そして、成果を出せば
「インセンティブと昇給」
が待っています。

成果を出せない先輩にとっては、穏やかではないですよね。
気を遣う後輩を横目に恥を忍んで頑張る姿
素晴らしい光景だと思いますが、やってる本人は辛いでしょう。

ぶっちゃけ、自社に強みがないからセールスに苦労・・・RA/CA

人材紹介の仕事は、どの会社がやっても同じです。
差なんてありません。
「あっちの会社にしかない●●がある」
ってことはありません。

誰がやっても一緒なんです。
「商品力があるから営業が楽チン」
ってことがないんです。
故に個人の力がもろに影響します。

営業の腕の見せ所といえば、その通りではありますが、
甘い心でやろうとしている人には現実を突きつけます。
それが辛さとなって返ってくるでしょう。

「女有利じゃん」とか思い始めたら末期・・・RA/CA

もう拗ね始めている状態です。
こうなったら最後。
辛さの言い訳を探している状態です。

確かにこの仕事は女性有利です。
これは間違い無いでしょう。
しかし、それをグタグタ言っても仕方ありません。

その現実を受け止めてどう立ち回るかが重要です。
しかし、「容姿や声色、愛嬌」などのどうしようもないポイントに対して
「不公平だ!」と感じ辛くなってしまう人がいるのも事実です。

夜遅く・休日まで働かざるおえない・・・CA

キャリアアドバイザーであるCAは求職者と面談をします。
仮にあなたが転職希望者だとします。
CAといつ面談しますか?
「仕事が終わった後、休日」これが真っ先に浮かぶのではないでしょうか。

間違っても「ちょっと会社抜けて面談するか」なんてならないですよね。
そうなるとCAはそれに合わせなければなりません。
自ずと19時、20時スタートの面談になります。
1時間話して、情報を整理して、明日の準備…ってなると帰るのは22時頃でしょう。
CAは時間的な拘束をされる辛さがあります。

求職者が他社に取られる・・・CA

転職エージェントは基本的に2,3社に応募します。
なので、CAは別の会社のCAに取られないように頑張らなければなりません。

上手いCAは別の会社のCAと競っても取られることはありません。
下手のCAはとことん負けます。

先ほどの実力主義に近いですが、腕がモロに結果に出ます。
なかなか結果の出ない自分が置かれる状況は辛いものでしょう。

楽しいと思える人と辛いと感じる人の違い

これは答えが出ています。
結果が出せる人は楽しい
結果が出ない人は辛い
これだけです。

今までの話でも察した方は多いと思いますが、
この仕事はやる人によって結果が歴然です。
そして、その結果は給与やポジションに直結します。

結果も出て、褒められて、年収も上がって、昇進すれば誰だって楽しいです。
逆はどうでしょう。楽しいわけがありませんよね。
ただそれだけの話です。人材紹介業の世界はとてもドライなんです。

向いている人・向いていない人

これも答えが出ています。
・容姿が優れている人
・無心の心でテレアポできる人
これさえあれば、それなりに結果が出ます。

細かいことを言えば、テクニカルな話などはありますが、
まずは、上の2つさえ押さえておけば、結果は出ます。

イメージしやすい風に言えば
・陽キャで可愛い女子
・体育会系な男子
・寡黙に努力できる人
は向いています。これが現実です。

ただ、結果が出たことに対して浮かれるタイプは長続きしません。
結果が出ても浮かれずに、トライアンドエラーで改善して努力ができる人が最後まで残ります。

まとめ

正直者や正義が勝つわけではないのが人材紹介業です。
向き不向きが激しい業界の1つなので、ダメなら潔く転職した方がいいでしょう。

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