いらない社員といる社員の見分け方と対処法。人材を守ること、確保し続けることが成長の鍵

大手企業社員の戯言

あなたの会社にはどんな社員がいますでしょうか。欠かせない社員と欠けてもクリティカルにはならない社員を正しく区別できていますでしょうか。都合の良い社員を欠かせない社員に区別して、有能社員だけど扱いづらいからいらない社員に区別していませんでしょうか。「営業は評価しやすいし優遇するけど、他の職種は評価しづらいしそんなに高い評価はしないよ」なんてことをしていませんでしょうか。

時代の変化に伴い、
・100人のポンコツよりも10人の普通社員が必要
・10人の普通社員よりも1人の有能が必要
という状況になってきています。そのため、1人の有能を失うことはとんでもない損失です。誤った認識で1人の有能を「なんか扱いづらいし、優遇はさせたくない」なんて思うのは愚の骨頂です。かつての日本のように
・みんな横並びの給与でスタート
・ゆっても2,3年は一気に給与は上がらないよ
・まぁ有能だから他の社員の1.5倍くらいでいいかなー
・営業の給与が優遇されやすい
なんてことをしていないでしょうか。有能ほど考えますし敏感です。そして結果を重視します。言葉でいくら説得しようと結果(給与や待遇)で示さない限り納得はしません。それができない会社であれば、せっかく中途で運よくゲットした社員もすぐに辞めていきます。

本日は本当に有能な社員の見分け方とどういう待遇で迎い入れるのかについて説明します。逆にいらない社員の見分け方も併せて説明します。そのあたりをしっかりとご理解していただきつつ、行動に移すことで会社の成長を促していってもらえればと思います。

目次

間接的な部分から隠れ有能を見極める

既に有能社員として認知されている社員は何も問題ないのですが、
・中途入社間もない社員
・色々と不遇な扱いを受けていたり、上司がゴミで活躍できていない社員
・ポジションが変わったことで頭角を見せだす社員
など、様々な状況により「有能なのかそうでないのかがわからない社員」というのがいます。1番多いのは中途入社間もない社員だと思いますが、ここは隠れ有能社員の宝箱です。早い段階でしっかりと有能を見つけ出していくことが重要です。
・実績を出すのに時間のかかる仕事であるにも関わらず、実績を出すまで昇進させない
・まずはみんなと横並びでスタートさせて2,3年は揉んでいく
みたいなことをしていたら辞めます。辞めなかったとしてもわかりやすくやる気を失います。会社にとって何千万、何億の利益を生み出すかもしれない人材をそうさせなかったのは機会損失でしかありません。そのため、隠れ有能社員を早く見つけて囲っていくことが非常に重要です。私から見ても、「早く見つけて他の社員と区別していく」というのが疎か故に有能社員を逃したり、腐らせているケースが多いと感じるため、その点について詳しく解説していきます。

オンタイムコミュニケーション/話し方で見分ける

コミュニケーションの仕方、話し方というのは有能か否かを見極めるのに使えます。
①話が長くて内容がわかりやすい
②話が長くて内容がわかりにくい
③話が短くて内容がわかりやすい
④話が短くて内容がわかりにくい
このようにMECEに分類した上で、有能は③もしくは④です。①は存在せず、②は無能です。
基本的に話の長い人に有能はいません。アツい人、一生懸命な人だけど賢くはないという人であり、ひろゆき氏風に言うと「頑張る無能は1番の有害」的なポジションです。話が長いということは「聞かせている側に余計な時間を奪い機会損失を生んでいる」「そもそも長い話は相手が理解しきれない」というのを根本的に理解していないことが多く、自分の語りべをしたい傲慢な考えを持った人が多いです。

一方で有能は③か④です。③は間違いなく有能ですが④が有能であることが珍しくありません。たまに話が分かりにくい人がいますが、
・アウトプットが下手くそ
・聞き取り手の能力不足
のいずれかです。相手が目上だったり、異なる職種同士だと気を使いすぎてアウトプットが下手くそになったり、聞き取り手が理解できないことが起きがちです。そのため、話が短いというのは有能である可能性があるという風に見ておくのが無難です。

オフタイムコミュニケーション/話し方で見分ける

休憩時間や仕事の合間など、仕事とは関係のないコミュニケーションタイムが存在します。この時にも有能である人物を見分ける手がかりがあります。
・聞き手にまわる
・価値のない人物には話しかけない
の2点です。コミュニケーションとは言わば聞く力です。自分から好きなように話すというのは子供でもできますし、自分が気持ちよくなることに対して素直に従う動物的な行動です。その欲求を抑えて相手から情報を色々聞いたり、話を聞いてくれる相手だと認識させていくのは有能がやることです。聞く方が得が多いと理解しています。だからこそ聞く側にまわります。そして、その話を聞く相手も選びます。
①いつもくだらない話で盛り上がっている人
②一見あまり喋らないけど、専門的に話が詳しい人
③直感的に「イイな」と思う人
④自分より目上の人
などバラバラといろいろな人がいますが、②③に話しかけるのが有能です。聞く力はあれど、無能なタイプは④にいきます。

専門的な分野を持つ人間は必ずどこかで活躍しますし、自分にとっても有益な話が多いです。また、真面目な人が多いのでなにか任せる時も信頼出来るタイプです。そして言語化は難しいですが、イイなと思う人は良いんです。過去の体験や知見から何かしらの益をもたらす人物だとセンサーが反応しています。そういった将来的に自分の仲間として一緒に頑張れるような人物とは仲良くなっていく傾向にあります。逆に箸にも棒にもかからないような人へは自分から話しかけにいきません。自分にとって損でしかないからです。なので、総合的に見るとあまり喋らないタイプだったり、積極的でないように見えがちです。しかしながら、合う人とはコミュニケーションを取ります。

一方で無能は目上の人の話を聞きに行こうとします。自分を登用していくのは上司であるため、気に入られようとするわけですが、やり方としては間違っていません。しかしながら、そういった人は必ずどこかで壁にぶちあたります。
・部下からの支持が低い上司
・本質的には有能ではない上司
というのは、例えるならば謀反を起こされて後ろから刺されるか部下の兵士もろとも自滅の道を歩むだけです。

残業で見分ける

「残業する人間は無能」なんて言葉を1度は聞いたことがあるかもしれません。
・有能はささっと仕事を終わらせて、プライベートの時間を大事にする
なんて心地の良い言葉にどこか納得したことがあるかもしれません。私からすると、とんでもない暴論です。
・色々任されて残業している有能が無能
・仕事が振られず定時退社している人が有能
という理論になるからです。

私が残業で有能か無能かを見極める点は
・残業を残業だと思っていない
だと思っています。有能にとっては目的を達成することが第1にあります。それを達成するために「毎日3時間で働けば問題ない」となれば、残りの時間はサボったり、勉強したり、どこか歩いたりしています。逆に「毎日10時間でやってかないと間に合わない」となれば、10時間働くだけです。それが残業だとは思っていません。「毎日17時半になったら周りの人は帰っているな」みたいな感覚です。

一方で無能は
・ここから残業タイム(生活残業や)
・「残業するやつは無能!!」
みたいにやたらと残業というワードに反応する人です。本質を見極められていないことにすら気づいていません。「定時になったら即退社が第一優先」「残業代で稼ごうとする」といった人は無能であると思われます。

性格で見分ける

有能の性格はある程度の特徴があります。
・無駄なことを嫌う
・心の底から謙虚
・人に対して嫌いだと思ったら興味をなくす
・相手に期待していない
・言葉ではなく結果を信用する
といったことです。これを見極めるのは難しいですが、逆で考えてみるとわかりやすいかもしれません。
・「これ無駄でしょ…」ってことをしたがる人
・謙虚な感じがわざとらしい
・相手をなんとか自分の思い通りにしようと躍起になる
・相手に対して期待というプレッシャーをかける人
・言葉巧みに誤魔化そうとする人
こんな人は無能ということです。

上司が部下を評価するように、部下も上司を見定めています。入ったばかりの中途社員というのは色々とやらされることが多いですが、無駄なことをさせていたり、自分の価値観色に相手を染めようとしていたり、都合が悪いと言葉巧みに騙そうとしても見破られています。「あーこの会社、上司はレベルが低いな。入る会社間違えたわ…」と思われていきます。

価値観/倫理観で見分ける

有能の価値観は全て下記の通り!というわけではありませんが、ある程度の共通項があると感じます。
・相手が何をしても「そういう価値観なんだ」で済ませる
・世界平和、経済の活性などでかいことは考えず、「自分と親しい数人が幸せであればいい」と考えがち
・動物的な言動をする人、大した価値観ではない人とは何もかも距離を取る
・自分の興味関心が大事
・自分の話をべらべら喋らない
・基本的に興味のない話は聞いていない
といった感じです。これをもう少し現実で例えると
・あんまり自分から乗り出して喋るタイプではない
・夢や理想は語らずに現実的なラインに落とし込むのが上手い
・そこまで愛想があるタイプではない
・寡黙なところがあるが、やることはしっかりとやる
といったところです。こういうタイプが中途社員で入ってくると、あまり可愛がられる系統ではありません。しかしながら、変に元気でハキハキしているような人よりもこういうタイプこそ注目すべきです。ただの無能であることもありますが、有能を探すならそこにしかいないのもまた事実です。

彼らは過程なんて気にしません。結果を出すために最速の道をとるため、無駄な媚び売りや他人と同じ色で働きながら横並びで進むことを嫌います。わが道をいきながらも結果を出しそう、既に出しているような人物がいたら注目して見ておくべきでしょう。

楽しいと思うことで見分ける

有能は楽しいと思うことが異なります。
・自己研鑽
・開拓性の高いこと
・お金の絡むこと
・モノよりもコト
これらに時間やお金をかける傾向にあります。もう少し具体的に申し上げると
・休日も勉強や副業で知識や経験を蓄えている
・自分の市場価値がお金に変えられること
・戦略戦術があれば勝てる確率が上がる賭け事
・ブランド品や豪華な家よりもお金を払ってできる体験やレアな体験
といったことを好む傾向にあります。

他愛もない会話で「休日何してるの?」「趣味は何?」みたいな会話があると思いますが、こういったところから有能を見つけ出す手がかりになったりします。しかしながら、有能は自分のことを必要以上に話したがりません。そのため、なかなか楽しいと思っていることを知るのは難しかったりします。

有能を残す上で大事なことは上司と給与を満たすこと

有能な人材は口にはしませんが見ています。そして口にする時は退職願です。そのため、何も言わないから満足しているのだろうと思うのは大きな誤りです。そうしていると、何度も何度も有能な人材を逃していくだけです。

有能だと分かったらすぐにやるべきことは単純明快です。
・有能の面倒を見れる上司をつける
・見合う給与を払う
これだけです。有能は鼻が効くため、無能な上司はすぐ分かります。そういった上司が必要以上に縛り付けたり、見当違いなことを指示することに対して極度の嫌悪感を出します。無能の下で働くというのは誰しも辛いですが、有能はその数倍のストレスを受けています。だからこそ、相応の上司を付ける必要があります。
・とにかく人間性が高く、ある程度の自由度を与えられる上司
・その有能よりも能力の高い上司
のいずれかしかありません。もしいないのであれば、その有能を上司にすればいいだけです。

もう一つが給与です。これが非常に重要です。有能は結果を大事にします。
・君は有能だ
・君にしか任せられない仕事
なんてプライオリティを出しても無駄です。その言葉をいくら言われようと他の社員と給与がそこまで変わらなければ、信用を失うだけです。本当に有能だと思うのであれば、相応の給与を支払うことです。
・この人は他の社員何人分の給与だろう
の試算です。しかしながら、頭を使う仕事というのは100人いてもその1人に敵わない世界です。なので100人分の給与を…ってのはなかなか難しいです。そこを考慮しながらの給与は難しいですが、早ければ中途入社1年目が終わる時点で入社時点の1.5倍〜2倍に引き上げるのが良いと思います。とにかくしっかりと給与を支払うことです。他と変わらない給与を支払っているということは、他の変わらないレベルで見ているという証拠です。

無能を追い出す方法は言うまでもなく…

無能というのは厄介であり、有能が自分よりも多くの給与をもらったりすることに嫉妬します。追いつこうとはせずに妬みます。こういった人は年功序列思考であることが多いため、年を重ねる程厄介な存在になっていきます。日本は労働者の権利が強いため、外資のように簡単な追い出しができません。うまく早めに出ていってもらう必要があります。
・自己肯定感の低い、低くなる仕事
に配属しつつ、辞める選択肢を出させることが大事になってきます。それでも難しいのであれば、早期退職制度など利用して退職を促すのも1つですし、事細かに勤怠を監視して職務怠慢な面を見つけるのも1つです。とにかく、無能は会社にとって害なのは間違いないですが、有能にとっても害です。有能を排除しようとしたり、有能が絶望したりなど良いことがありません。上手く退職を促していくことが重要です。

 

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