【後悔・やめとけ】海外就職(現地採用)を後悔する人が絶えない理由。ほぼ全員が後悔します。【現代の闇】

海外就職・転職系
現地採用と言われる制度。よく現地採用のかたが「現地採用はやめとけ」「現地採用は後悔する」などといったご意見をブログやTwitterなどで書かれているのを拝見します。
何一つ間違っていない正しい意見だと思います。
私は昔、海外駐在員として海外にいました。その時に現地採用という制度を知ったのですが、外からみてもこれは止めたほうが良いと感じました。私は実際に現地採用ではなかったので産みの苦しみじゃないですが、本当の辛さは分かりかねてしまいます。しかしながら、外からみている人間だからこそ、主観にとらわれず構造的に良し悪しを見ることが出来ます。
今は現地採用という制度を知って、これについて論調を繰り広げることができますが、海外就職するまで気づきませんでした。海外就職をして海外で生活をすることで初めて気づきました。なぜでしょうか。
理由の1つはこういったブログや記事を見ていないことだと思います。見たとしても心理的には「安心材料」を欲しています。なので心から納得することが出来ません。
もう1つは人材紹介会社が絡んでいます。
ということで
・実際に人材紹介で働いていた友人から聞いた中の話
・実際に現地採用で働いていた友人・彼女の話
・海外就職のビジネスモデルについて調べたこと
を材料としつつ、海外就職を後悔する人が絶えない理由について
なるべくなるべくフラットな目線でお話するので宜しくおねがいします。
現地採用のかたから「やっぱり海外駐在員って給与の割りに無能だな」って言われないよう頑張ります。
その上で、1度立ち止まり「本当に現地採用で海外就職して良いのか」を考えてもらえればと思います。

目次

現地採用を後悔する人が絶えない理由の”結論”

America Is Trapped in a Pandemic Spiral - The Atlantic

人材紹介会社に踊らされるから
1度、海外就職を決意した人は良い理由を探して自分を安心させてしまうから

 

ブログや記事では多くのかたが「現地採用はヤバい」といった内容で投稿しています。逆に「現地採用こそ現代の最善策」といった内容はみかけません。それくらい現地採用で後悔することはほぼ間違いなしといっても過言ではありません。

 

しかし、ここに幾つかのトリックと心理的なものが働いています。
1.筆者が現地採用なので「場合によっては良い」「私は満足している部分がある」など、自分のポジションについて意見を徹しきれない
2.これから現地採用で海外就職する人(閲覧側)は悪い意見を見ない(納得しない)。
というものです。

どんな立場であろうと自分の立場を完全否定することは自分の否定に繋がります。そんなことは出来ません。心理的には自分はOKといった論調を取りたくなってしまいます。なので、そういった「現地採用も○○ならOK」といった根拠のない意見が出てしまいます。

そして、閲覧側は基本的にワクワクしています。一般的な人が取らない海外就職という選択肢をとったことに優位性を感じています。そんな人達に「現地採用はダメ。後悔。悲惨」などといった論調が通じるでしょうか。まず間違いなく否定されるか、無視されます。

 

簡単に作った図ですが、今の話は②の話をしました。結論の話をここに適用すると
④に問題あり
①②③を信じない現地採用者にも問題あり
ということです。

そして①③についても触れたいと思います。ここでも否定的な意見を言うかたは少ないと思いませんか?逆に海外就職を応援する人ばかりです。特に③に当てはまる人にとっては海外のことなんて知らないので下手なことは言えません。とりあえず「頑張ってね!」と言うしかありません。
①についてもたまに否定的な意見を見かけますが、総量で言えば微々たるもの。基本的には海外の暮らしや時事ネタをツイートしたり投稿している人ばかりです。

どちらかと言えば、海外就職する人はテンションの上がる内容を調べがちです。なので否定的な意見が吟味されることは殆どありません。

 

そして④の人材紹介会社。私は色々な現地採用者とお話しをしたり、転職エージェントの人とも話しましたが、ここに原因があると感じました。

まず、現地採用者側は人材紹介の言うことを信じすぎている。仕方ないと言えば仕方ありません。情報が乏しいので生の意見を持っている人から仕入れるのは当然の流れです。ただ、彼らはあくまで求職者を海外で働かせることがゴールです。要するに海外就職の気持ちを下げるようなことは自分からは言いません(聞かれれば答える人もいるそうですが)。

人材紹介会社が全て悪だとは思いません。①②③で情報を仕入れることが出来るにも関わらず④の情報を信じすぎてしまっている求職者側にも問題があると感じます(とは言っても仕方ないと同情する気持ちのほうが大きいですが)。

 

そして人材紹介会社側。彼らにとっては海外就職を斡旋しているという名目があるので、そもそも何も悪気は感じていません。むしろ海外就職出来て良かったね。という考えです。しかし、どうでしょう。
これだけ後悔する人が続出している人がいる中でその中心にたっている人材紹介会社が何も関与していないと言えるでしょうか。

私が聞いた限りではそうは思いませんでした。現地採用のかたが後悔するのは人材紹介会社に原因があると感じます。全ての原因があるとは思いませんが、一因を担っているのは間違いありません。

これについては詳しくお話します。

海外駐在員という選択肢を見せない

The Choice

これがどういうことか分かりますでしょうか。

現地採用の声で最も多いのが給与に対する不満です。後悔する理由は他にもありますが、給与が原因になっていることが1番多いです。

そしてこの給与問題を解決する1つに海外駐在員があります。
と言うより海外駐在員になれば後悔することはほとんどありません。事実、海外駐在員のかたで後悔している人を見かけません。

そんな海外駐在員求人ですが、海外拠点の人材紹介会社や現地で起業した人材紹介会社は提示してくれません。なぜなら条件が厳しく、通る人が殆どいないからです。そして、知らないままにしておくほうが人材紹介会社にとってお得だからです。

1度知ってしまうとそっちに気が向いてしまいます。給与が3,4倍も良い海外駐在員になるべく時間をかけて転職を試みようとします。しかし、人材紹介会社にとっては嫌な転職方法です。
人材紹介にとっては早く転職してほしいわけですからね。

 

これも中の人に聞いたのですが、本社では海外駐在員の求人を持っていることもあるそうですが、
仮に上手くいったとしても売上が折半になるようです。それよりも自社でとった求人を勧めて内定を取ってもらうほうが売上立つので、本社でしか持っていないような海外駐在員の求人は勧めないようです。

良い話しかしない

2018年2月│ダークネス:鈴木傾城

「現地の生活ってどうなんでしょうか」
「給与的に現地ではどういう生活でしょうか」
などなど、求職者にとっては気になることばかりだと思います。そんな時に転職エージェントは決まって良いことしか言いません。

悪い話をしないと信憑性がないという流れから、悪い話をするかたもいますが、悪い話をしているようでそこまで悪い話じゃないことが殆どです。

しかし、実際に海外で生活してみると分かります。自分の生活はその国の現地のかたと比べれば全然良いけど、日本人内では底辺だと。

海外にいる日本人は「海外駐在員」「駐在員妻」「現地採用」「留学生」「その他、謎の人たち」しかいません。留学生は学生なので除き、社会人だけで比較すると1番下にいます。

 

暮らしというのは相対的なものです。1,000万持っていても周りが1億円しかいない場所だったら肩身の狭いポジションです。
海外はそれ以上です。現地採用が200万前後の年収だとしたら海外駐在員は800万〜です。暮らしにどういった差が出るのかは容易に想像できますよね。

しかし、転職エージェントはそれを知っていても決して言いません。転職エージェント側としたらマイナス要因になりかねないことなので当然といえば当然です。しかし、求職者にとったらどうでしょうか。たまったもんじゃありません。
「情報提供だけでも」と謳っている人材紹介会社に聞いたら湾曲された事実を聞かされるわけです。

酷い求人でもマイルドな求人票にする

釣り求人

転職エージェントの質が全体的に低い+海外の日系企業は採用のプロではない

この2つが重なると適当な求人票が出来上がります。
・実はゴリゴリの飛び込み営業ばかりです
・新規営業ばかりです
・実際は仲良くなるだけの仕事です
・接待っぽいこともあります
こんなことが実はあるのに書かれていません。

というのも、海外の仕事はかなり昭和です。日本だとアウトなことでも海外では普通です。
本来であれば、転職エージェントとしては取り扱ってはいけないような求人を取り扱うのでこのようなことが起きます。

なので、実際に入社してみるとミスマッチすることが往々にしてあります。
と言うよりも現地採用の仕事は雑用だったりかなり辛い仕事ばかりなので、殆どがミスマッチします。

転職エージェントに教えてもらった話ですが、殆どが3年以内に辞めるようです。

駐在員と現地採用のリアルな差

私は一貫して海外駐在員を勧める派です。

現地採用が後悔するのも駐在員との差が原因です。現地採用が海外で1番良い状態であれば後悔する人もいないはずです。しかし、実際は駐在員と大きな差があるので後悔をしてしまいます。

先程は少し給与の話をしましたが、全体ではどんな差があるのでしょうか。本題には逸れるので簡単に紹介していきます。

給与・福利厚生

<給与>
○駐在員
日本年収の1.5倍〜2倍 20代後半で700万~

○現地採用
前職(日本時代)の0.4倍〜0.6倍 20代後半で200万〜350万

<福利厚生>
○駐在員
家賃100% 8万〜20万相当(プールジム付きのマンションみたいなところ)
専属ドライバー
語学手当
接待手当
年2回くらい帰国が出来る

○現地採用
家賃手当 0万〜3万

※これはマジョリティの話なので違う方もいるとは思います。

キャリアプラン

駐在員
・日本の本社で別ポジションに従事
・別の海外拠点で同じようなポジションに従事

現地採用
・現地採用を続けるのであれば40歳くらいから無職になる
・日本に帰っても現地採用時のスキルは活きないので、ランクダウン転職になる
※あくまで傾向です。

雇用や生活の安定性

駐在員
・正社員なので雇用は安定している
・海外でのトラブルは常に補助あり

現地採用
契約社員(コロナ禍で切られた人多数)
・海外でのトラブルも自分で対応

 

日本人同士の目線

駐在員
・特に気にされていない
・現地採用からいわれのない不満を買っている

現地採用
・全体的にナメられている
・女性は性の対象に見られていることもある

海外就職で後悔しないために…

海外駐在員を目指しましょう。

Time is moneyという気持ちで時間をかけた就職を怠る人が多いですが、今後の人生を後悔するくらいなら時間をかけてでも海外駐在員を目指すべきです。

マイナビ転職、リクナビNEXTといった転職サイトや
マイナビエージェント、リクルートエージェントなどの転職エージェント
これらが良いでしょう。ただ、探す際も駐在員というワードを大事にしましょう。それをしないと現地採用の求人であるケースもあります。
※海外拠点の人材紹介は日本の求人サイトに求人を掲載しています。しかし、応募してみると現地採用です。これにハマらないようにするためです。

一方で
・日本の会社だけど海外拠点の人材紹介会社
・現地で設立されている人材紹介会社
・日本人向けの海外就職転職サイト
これらはダメですね。海外拠点だったり海外に根付いている会社は現地採用の求人しか持っていません。

 

もし、どう頑張っても海外駐在員がダメなら一旦、海外就職を諦めてもいいレベルです。
今の会社に海外駐在員があるならそれを目指す。ないなら海外拠点のある会社に一旦転職する。
これが良いでしょう。

海外駐在員は公募していることが多いので、気軽に応募できます。

まとめ

現地採用は止めたほうが良い。海外駐在員を目指そう。

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